平成20年9月議会(一般質問)
◯12番(松原和生君) おはようございます。
発言通告に基づき、順次お尋ねをいたします。
初めに、納涼台のこれからについてお尋ねをいたします。
納涼台とは何とも風情のある名前であります。鵜飼観覧船事務所から堤防沿いに東へと進み、昔の長良川交通公園に至るまでの間に位置する、金華山のそそり立つ岸壁を背にした付近であります。岐阜市史によれば、戦前から納涼台の観覧所は安い鵜飼見物の場所としてにぎわっており、市営として開いた昭和4年には、6月から9月までの4カ月間で、入場者数1万7,750人、入場料4,085円を売り上げたそうです。戦後になって復活整備が行われ、昭和28年、鉄骨コンクリート2階建ての鵜飼納涼観覧所が竣工、上の階は無料、水面に近い下の階は有料で、ロビー、和室、土産物と飲食物の売店もあったそうです。また、昭和36年には、より大きな第2鵜飼納涼観覧所が完成しています。昭和39年3月制定の市条例では開設期間は毎年5月11日から10月15日までとされ、開設時間は午前9時から午後5時までが昼の部、午後5時から鵜飼終了時までが夜の部、入場料は第1鵜飼納涼観覧所が時間帯と上下によって50円から25円まで、第2鵜飼納涼観覧所は夜のみ30円と定められ、子どもは半額となっています。市条例制定の昭和39年以来、ちょうど私の年齢と同じだけの時間が流れたわけですが、その途中、関係職員に確認しても定かでないほどの昔、2つの鵜飼納涼観覧所は閉鎖をされました。浮浪者が人知れず死んでいた事件も起こり、現在は入り口が厳重に有刺鉄線で閉鎖されているのであります。──これが第2、後でできた大きい方の鵜飼納涼観覧所。窓をふさいだ板の部分が割れたり、まるで廃墟の様子です。下に長良川が流れているということです。その上の県道からの入り口の所です。乗り越えられないように、上側には有刺鉄線が張りめぐらされています。
〔私語する者あり〕
──これが、そこから、そうですねえ、50メートルほど横に行った所にある第1、先にできた第1鵜飼納涼観覧所です。こちらは写真の中に階段、鉄の階段が見えまして、緑の中に中もうっすら見えますけども、ちょっと見にくく、前は木が生えているような感じです。
そして、そこの、同じく入り口の道路側、県道からの入り口の所であります。──これがその2つの入り口付近の県道を、車でこの日野の方から金華山トンネルを行き来をする方には見なれた風景だと思いますが、ここの所に、もう今は全く目立たない形の中に入り口が残っているということです。そして、そこの、──ここの柱の、柱が1本あるんですが、そこの上の方には、よく見ると、岐阜市鵜飼納涼観覧所と書いて、それがもううっすらとはげかけているんですが、確かにそのように書いてあるこの看板が下がっているという現状であります。
さて、この放置をされてきた納涼台・鵜飼納涼観覧所のこれからについて、以下、商工観光部長にお伺いをいたします。
長良川プロムナード計画の道筋で、さくを再び開いて階段をおりれば山の色を深く映した長良川の水面へと近づける絶好のロケーションであります。しかし、人目につかないこの場所は今の時代に物騒で危険な場所なのかもしれません。今後、何らかの活用方についてのお考えがあるのかどうか、まず、お尋ねをいたします。
仮に閉鎖のまま使い道がないと判断しているとしますと、鵜飼船から見たこの納涼台付近は対岸側に狩り下りを待つ船を接岸させる、いわばメーンスポットの1つであり、日の長い時間には、最初の時間、山肌にコンクリートの人工的な構造物が見えて、──一番最初の写真ですが、──日の長い時間帯の最初の時間帯にはこの人工的な構造物が見えて少し興ざめであります。いっそ取ってしまい、岸壁、岩肌の形に戻すか、またはツタなどをはわせて緑とし、船から見えにくくする工夫が必要だと思いますが、その対応方についてお尋ねをいたします。
不思議なことに入場料を30円とか徴収する岐阜市鵜飼納涼観覧所条例は、現在も市条例として生きています。今後、再開の見込みが全くないのであれば整理をする時期だと思いますが、市条例の整理についてお尋ねをいたします。
また、岐阜市は2つの鵜飼納涼観覧所の設置にかかわって、閉鎖の後も今日まで国と県に賃借料を払い続けているようですが、年間幾らをどこに対して払ってきたのか、お尋ねをいたします。
次に、65歳まで雇用時代の人事についてお尋ねをいたします。
改正された高年齢者雇用安定法により、一昨年から民間企業では65歳まで雇用確保措置の導入が義務づけられました。具体的には、1、定年の引き上げ。2、継続雇用制度の導入。3、定年の定め自体の廃止。このいずれかを導入しなければなりません。ただし、経過措置として年金支給開始年齢までの段階的な引き上げも認められており、その場合ことしは63歳までということになります。この法改正の考え方について、厚生労働省関連のホームページから引用しますと、「少子高齢化の急速な進展に伴い、今後労働力人口の減少が見込まれる中で、我が国の経済社会の活力を維持するためには、高い就労意欲を有する高齢者がその知識・経験を活かし社会の支え手として活躍し続けることが重要である。そのためには、高齢者が、少なくとも年金支給開始年齢までは、意欲と能力のある限り働き続けることができる環境の整備が必要であるため、今回、高年齢者雇用安定法を改正した。」とあります。
さて、市内最大規模の事業主である岐阜市役所ですが、高年齢者雇用安定法の対象とはなっていません。しかし、厚生労働省の考え方が示す日本の経済社会の活力を維持するため、必要とする法の精神は、民間と公務員との違いはないものと思われます。恐らく同様の対応が迫られる日が近く来るものと推測をされますが、65歳まで雇用確保措置導入に関する、現在の国、地方自治体の動向についてお伺いをいたします。
地方自治体において、継続雇用制度に近いものとして、本市では平成19年度にスタートした再任用制度があります。この制度は、団塊世代の大量退職を心配した本会議質問に対する答弁の中で対応策の1つとして述べられています。ことし178名の定年退職者がありました。うち45名が再任用を希望し、18名が採用されています。定年退職が178で、再任用希望が45で、採用が18。一体この数字は多いのか少ないのか、再任用の採用基準はどうなっているのか、お伺いをいたします。
また、元部長級の2名を別にして、ほかはほぼ全員が副主査の肩書での再任用となっており、これは事務職の30歳代半ばぐらいの職員の肩書に相当します。上下関係が逆転する例が多くなるわけですが、実態として制度の運用はうまくいっているのかどうか、お尋ねをいたします。
再任用には常時勤務と短時間勤務があり、副主査での常時勤務は月額で25万9,000円。59歳事務職の平均月給のおよそ半分に下がりますが、それでも仮に時給1,000円のアルバイトを1日に8時間、月22日間働くとする掛け算よりは高く、なれた仕事であり、希望者は多いものと思われます。団塊世代の退職を補充する割合で新規採用を行うと第2の団塊世代をつくることになるため、その調整弁として、また、大量退職で懸念される知識、経験、スキルの継承をスムーズに行うため、そして、我が国の経済社会の活力を維持していくために、再任用制度のより上手なやりくりが必要と思いますが、今後の再任用制度運用の考え方についてお尋ねをいたします。
以上については行政部長に御答弁を願います。
次に、岐阜市総合計画の展開について、過去に質問した経緯からお尋ねをいたします。
私は、平成15年11月議会で、新総合計画の基本構想策定に関連して、それに伴う各分野の計画の変更について質問をしました。つまり新しい総合計画ぎふ躍動プラン・21の策定によって、すべての上位計画に当たるプランが一新されるのだから、それまで第4次総合計画の実現を目指してつくられてきた各分野の計画に修正すべき箇所が発生するとし、当時の、例えば、岐阜市生涯学習基本計画、岐阜21世紀エンゼルプラン、岐阜市老人保健福祉計画、岐阜市障害者計画、岐阜市中心市街地活性化基本計画等々は、期間途中にして役割を終える第4次総合計画の考え方を実現するための各分野の計画であるから、上位計画の変更に伴って手直しすべき箇所が必ず発生をする。その洗い出しと修正作業が必要になるが、今後どのように進めていくか、このことを当時企画を所管していた理事兼市長公室長に質問をしています。
答弁では、新総合計画は既存の各分野の計画の上位計画に当たるものであり、進行中の岐阜市生涯学習基本計画や岐阜21世紀エンゼルプランといった各分野の計画について、見直し等を必要とするものは新総合計画との整合性を図るよう関係部局と調整を行っていくとし、また、今後に策定される各分野の計画については、今回の基本構想の基本理念に基づいて策定をするよう指示していくと答えられました。
今さらなぜ5年も前のことに触れるのかというと、申し上げた質問のやりとりでお互いが例に挙げた平成8年策定の岐阜市生涯学習基本計画の修正がことし初めて行われ、そして、平成13年策定の都市計画マスタープランの初めての修正が今月パブリックコメントに出されているからであります。浅野 勇市長時代の4次総を期間途中でわざわざ一新させての上位計画。その実現を目指す各分野の計画に修正の必要がなかったのであれば、新しい岐阜市づくりをと大騒ぎしてつくった新総合計画は、表紙を書きかえただけということになってしまいます。そんな本当に単純な疑問を伺うわけですが、これらの各部門の計画は、4次総と新総合計画に照らし合わせて5年間調整の必要はなかったのか、また、手を加えていない各分野の計画がほかにもまだ残っているのか、理事兼企画部長にお尋ねをいたします。
次に、東海北陸自動車道全通の効果についてお尋ねをいたします。
7月5日、飛騨清見インターチェンジから白川郷インターチェンジ間が開通し、これをもって東海北陸自動車道が全線開通となりました。この高速道路は、名神高速道路の一宮ジャンクションと北陸自動車道の小矢部砺波ジャンクションを結ぶ総延長185キロ。当初はことし3月に全通の予定でしたが、全長10.7キロの飛騨トンネルで掘削工事が難航し、最後の区間が未開通となっていました。今回の全通によって東海と北陸の間で人や物の流れが活発となり、地域振興や企業活動の拡大につながるものと期待されています。
さて、岐阜県産業経済振興センターが全通直前の6月に東海北陸自動車道の地域経済への影響について岐阜県内の企業を対象にアンケートを行いました。県内の中小企業を中心とした1,000社のうち約520社から回答があり、調査結果では、北陸や東海地方など、ほかの地域の企業との競争が全通後に「激化する」、「やや激化する」の回答が合わせて31%あり、共同で調査した岐阜大学の三井教授は、市場拡大効果への期待が高い一方、地域間競争が激化することへの懸念も大きいと分析しています。また、全通後、テレビの報道番組の中で飛騨地方の観光への影響を報ずるニュースを見ましたが、場所によっては、日帰り客が大きく増加した反面、宿泊客は減少したという観光地もあるようであります。
さて、2カ月を経過した今、我が岐阜市における東海北陸自動車道全通の影響はどうなっているのか、また、今後プラス効果をより大きく取り込むためにどうしていったらよいとお考えか、お尋ねをいたします。
さて、この結びつきを生かす1つの手段として、岐阜市は富山市との都市間交流協定を締結しました。ともに県庁所在地であり、人口もほぼ同数であるほか、数々の共通点もあり、早速交流が始まっています。
我が会派岐阜市民ネットクラブも全通4日後の7月9日、東海北陸自動車道を実際に走行して富山市を視察してきました。まず、岐阜薬科大学と学術交流を進める計画の富山大学薬学部を訪問し、富山の薬売りと言われた伝統を生かす和漢医薬学総合研究所などを視察。岐阜市長良の生まれで岐阜薬科大学出身の済木所長さんから産学官の連携と大学の地域貢献の事例についてお話を伺い、意見交換を行いました。また、翌日には富山市役所を訪問し、岐阜市との都市間交流、中心市街地活性化基本計画、富山ライトレール、いわゆるLRTですが、富山ライトレール、越中おわら風の盆と観光振興などについて視察し、意見交換を行っています。地方都市共通の課題も抱えながら、しかし、やる気と勢いを感じさせる都市でありました。ぜひお互いのプラスとするために、御縁を得た富山市との都市間交流を積極的に推進すべきと改めて感じてきましたが、その状況についてお尋ねをいたします。
以上は成原副市長に御答弁を願います。
最後に、「信長」の時代を語る岐阜公園について、少し考えを申し述べたいと思います。
まず、ハード面についてです。
観光岐阜にとって目玉であった鵜飼観覧船の乗船人員が以前ほどまでに戻ることが難しい現実を考慮し、新しいもう一つの観光の目玉をつくらなければならないということから、岐阜公園を岐阜ゆかりの武将・信長と戦国時代にちなんだ歴史公園、テーマパークとして活用する方針を定め、そのために大宮町北街区を38億円で取得しました。観光岐阜の魅カアップのためにであります。当初の目的であった観光バス駐車場に続き、今年度そこに総合案内所が完成予定であり、期待しています。
しかしながら、県外から岐阜市に信長・歴史公園があるといって足を運んでいただく観光拠点として認知されるには、もう少し統一されたイメージと面的なスケールが必要だと思っています。「信長の庭」と名づけた庭園と植栽の整備がなされてきました。しかし、どこが「信長」のイメージなのかはっきりしません。また、公園の南の玄関口に女神の噴水があります。地元でもあり、そのいわれは存じていますが、しかし、これはしかるべき場所に移設し、このバス停からの玄関口は、ディズニーランドでいえば記念写真を撮るエントランス、馬にまたがり弓を引く信長か何かの噴水に変える。玄関口にふさわしい最初のイメージづくりが必要です。また、子ども広場ですが、あの愛知万博でも世界のパビリオンのその一角には子ども連れやお孫さん連れの家族が憩うスペースとして遊具があって、観光施設に欠かせないものですが、現在、幸い木製でとりで風の形をしているので、ここはネーミングを細工し、吉法師の遊び場とでも名づける。この立て札を1枚立てただけで何となくイメージが変わります。さらに、岐阜公園外苑の日中友好公園についても、長良川の旅館街、古い町並み、鵜飼乗船所からの信長・歴史公園を結ぶ動線として、その真ん中に広大な中国が目立つのはいかにもふつり合いであり、日中友好の碑や戦没者の碑には細心の配慮をしながらも、内苑からの連続性を持った歴史的なイメージとして一体化させることでスケール的に整うのではないかと考えます。
過去に岐阜市を代表する総合公園の立場でライオンズクラブさんやロータリークラブさんなどから寄贈をいただいてきた構造物も勇気を持って整理する必要があるでしょう。現在行っている数年がかりの発掘や復元も大切ですが、形となるのは先であり、同時進行で観光客を引きつける即効性のあるイメージ戦略を進めるべきと考えます。今の岐阜公園では「信長」のイメージを描いたまま園内を一回りすることはできません。大きな投資を求めているのではなく、わかりやすいポイントの整備と、それぞれわずかな工夫の積み重ねで効果を上げる仕掛けを随所に施して信長・歴史公園としての体裁を整えていくことが、観光客を意識した信長・歴史公園へとかじを切った整備計画の目的にかなうのではないかと考えます。
そこで、都市建設部長にお伺いをいたします。
この岐阜公園がまだまだ中途半端な、少し信長もあるけれど何でもある、何でもあり公園としてしばらくいくのか。遠方からもお越しをいただける観光拠点、信長・歴史公園としていきたいのか、そのために差し当たってどんな工夫と仕掛けが必要なのか、そのお考えについてお尋ねをいたします。
さて、信長といえば、よく頭に浮かぶのが大河ドラマです。過去において信長を演じた俳優は、昭和40年の「太閤記」・高橋幸治に始まり、「天と地と」・杉良太郎、「国盗り物語」・高橋英樹、「黄金の日日」・高橋幸治が2回目、「おんな太閤記」・藤岡 弘、「徳川家康」・役所広司、「武田信玄」番組名ですが、「武田信玄」・石橋 凌、「春日局」・藤岡 弘、「信長」で緒形直人、「秀吉」で渡 哲也、「利家とまつ」で反町隆史、「功名が辻」・舘 ひろしであります。ぜひ、当時の映像を写した信長の写真パネル、歴代信長の写真パネルを飾ってみたいと思うのであります。できれば、ほかの主な配役もセットにして、番組当時、オイルショックなど、時代背景や当時の流行歌のタイトルなどを資料としてあわせて展示したら、きっと観光客が足をとめ、興味のある人には何十分も滞在するコーナーになるのではないかと考えます。
知り合いに元NHKの職員がいて、最近は県会議員をしてみえますが、ちょっと調べてもらいました。著作権の関係で簡単ではないようですが、公の目的で交渉すれば脈はあるようです。この岐阜には、NHKには顔があるであろう元郵政大臣もみえますし、ぜひ他都市にはない大河ドラマ歴代の信長パネルを常設展示としたいものです。場所は新しい総合案内所、もとの楽市売店などがよさそうであります。控え目に信長のパネルと言いましたが、話が弾み、大河ドラマ戦国館にでも発展したら鵜飼と並ぶ通年観光の名所になる。そんなことを夢に思いますが、いかがなものか、この点については商工観光部長にお伺いして、私の第1回目の質問を終わります。(拍手)
〔私語する者あり〕
◯議長(大野 通君) 商工観光部長、下野正俊君。
〔下野正俊君登壇〕
◯商工観光部長(下野正俊君) 納涼台、正式には鵜飼納涼観覧所といいますが、御質問にお答えをいたします。
鵜飼納涼観覧所は、建設当初、多くの方に利用していただいておりましたが、現在は閉鎖をしております。過去にも何度か鵜飼納涼観覧所の取り扱いにつきまして検討を行ってまいりましたが、ここへは駐車場やバス停もなく歩道を歩いてしか行けないなど、アクセスの問題や、一方で、老朽化も進み、危険なために安心して利用できる状態ではございませんので、閉鎖し現在に至っております。
また、現在では右岸のプロムナードや鵜飼ひろばから多くの方が鵜飼を観覧されるなど、この付近を取り巻く環境も変わってきております。そこで、部内でもこの4月から鵜飼納涼観覧所のあり方につきまして検討を始めております。過去の経緯などを調査し、これからも利用するのか、あるいは撤去するのかなど、あらゆる角度から検討をしております。
再度利用するにしても、安全性、アクセスをどうするのか、逆に撤去をするにしても、河川、道路に与える影響、その撤去費用など、解決しなければならない課題が多くあるのが現状であります。国など関係者とも協議を始めており、早急に結論を出したいと考えております。
次に、現状のまま利用しないとしても景観への配慮は必要ではないかという御質問でございますが、鵜飼納涼観覧所のあり方を検討する中で国とも協議し、適切な対応をしてまいりたいと考えております。
御提案のツタをはわせるなど、植物等により建造物を見えにくくすることは、景観上有効であるとは思っております。
次に、現行条例の整理についてでございますが、ただいま申し上げましたように、方針決定に合わせ結論を出したいと考えております。
次に、占用料等についてですが、第1鵜飼納涼観覧所に関しては岐阜森林管理署へ年間13万5,000円、第2鵜飼納涼観覧所に関しては岐阜土木事務所へ年間2万2,080円を納めております。
次に、NHK大河ドラマにおける信長公や「国盗り物語」などの写真パネル展示についてお答えをいたします。
現在、岐阜公園一帯は、「信長の時代を語る」を基本テーマに急速に整備が進められています。これに合わせ岐阜城の展示品も現在のままでよいのか、検討する必要があると考えております。御提案の大河ドラマ写真パネル等の展示も1つの選択肢として岐阜公園の施設も含め検討してまいりたいと考えております。
ところで、パネルの制作、展示については、放映された大河ドラマの映像資料の二次使用に関し、所管しているNHKサービスセンターとの事務手続、さらには、信長を演じた俳優さんの理解や所属事務所の理解、協力が必要となってまいります。そして、使用に際しては使用料も発生するため、テーマ性、展示方法、制作予算等も含め、十分に研究し、検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯議長(大野 通君) 行政部長、山田 正君。
〔山田 正君登壇〕
◯行政部長(山田 正君) 65歳雇用時代の人事について、4点の御質問についてお答えいたします。
まず1点目の、65歳までの雇用確保にかかわる国、地方自治体の動向についてでございます。
ことし8月に出されました人事院勧告の公務員人事に関する報告によりますと、国におきましては段階的に65歳まで延長するとの方向性が示されまして、今後は再任用との組み合わせなどを含めてその詳細について検討するというふうにされております。また、各自治体は、国の65歳までの定年延長の動向について注視をしているという状況でございます。
なお、現行の制度におきましても定年による退職の特例といたしまして、地方公務員法におきましては、定年に達した職員が、その職員の職務の特殊性、職務遂行上の特別の事情から公務運営に著しい支障を生じさせる場合には、定年を1年を超えない範囲で最長3年まで勤務させることができるということとなっております。
次に、第2点目でございますが、再任用の任用基準等についてでございます。
定年退職職員の再任用につきましては、再任用を希望する職員の知識、経験、能力や健康状態などをもとに、その職員の知識、経験等が活用できる職場かどうかなど、総合的に勘案をして任用をいたしております。このようなことから再任用希望者のうち、再任用される職員の数は、その活用できる職場の数によって決まってくるということになっております。
〔私語する者あり〕
第3点目の、再任用職員の職場の状況についてでございます。
再任用職員には、豊富な知識と経験を生かし、新任職員から中堅職員までを指導、育成するという役割をも担ってもらっております。また、職位につきましては、退職時に課長や主幹などの職位にあった者も現在は副主査に位置づけております。今のところ、職場や本人から行政ノウハウの継承に非常に有効な制度であるというふうに聞いてはおりますが、今後も職場や再任用職員本人からの意見を聞きながら、よりよい制度運用を図ってまいります。
最後に、来年度以降の再任用制度の運用についてであります。
先ほど申し上げましたように、国においては65歳までの定年延長の方向性が示される中、今後、再任用と定年延長との組み合わせ、定年延長に伴う組織活力の維持、あるいは高年齢者の増加、在職期間の長期化による総人件費の増大などの諸課題について検討していくというふうにされております。
再任用制度につきましては今後も十分活用してまいりますが、国や民間における65歳までの定年延長の動向を注視しながら、本市といたしましても再任用制度を含めた現行の高齢者雇用制度を検証し、より職場の実態に合ったものとなるよう研究してまいりたいと考えております。
◯議長(大野 通君) 理事兼企画部長、藤沢滋人君。
〔藤沢滋人君登壇〕
◯理事兼企画部長(藤沢滋人君) 岐阜市総合計画の展開についてお答えをいたします。
現在の総合計画ぎふ躍動プラン・21の岐阜市基本構想は、平成15年12月に市議会の議決を経て策定されたものであります。当時、多くの総合計画が右肩上がりの社会経済情勢を前提としていた中で、人口減少時代に向けて5つの将来都市像と6つの基本理念によって新たな考え方を提示したものでありまして、部門別の基本となる各種計画等のほとんどのものが基本構想の考え方を踏まえて改定されております。しかし、各部門別の基本となる計画の中には、例えば、都市計画マスタープランのように、総合計画の基本構想だけでなく、関連する法律や県、国などの計画との整合性を保つ必要があることから見直し時期が一致しないものや、あるいは生涯学習基本計画のように、新たな基本構想の策定によっても修正を必要とするような矛盾が生じない計画など、さまざまな理由により各計画の改定時期が異なってきたものでございます。
現在、各分野別の主な基本計画のうち未修正の計画として、都市計画マスタープランと環境基本計画がございますけれども、本年度中に策定を予定いたしております。住宅マスタープランにつきましては、本年度策定予定の都市計画マスタープランと関連が深いことから、来年度より策定作業に入る予定でございます。
いずれにいたしましても、各部の連携を図りながら、基本構想のさらなる実現に向けて取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(大野 通君) 副市長、成原嘉彦君。
〔成原嘉彦君登壇〕
◯副市長(成原嘉彦君) 東海北陸自動車道全通の効果についてお答えをいたします。
東海北陸自動車道の全線開通につきましては、中日本高速道路株式会社の発表によりますと、昨日の新聞にも一部紹介されておりましたが、7月6日の開通翌日から8月31日までの荘川インターチェンジと飛騨清見インターチェンジの交通量は、開通後の1日平均が約1万3,000台となりまして、前年の約2倍に、そして、白川郷インターチェンジと五箇山インターチェンジの交通量は、開通後の1日平均が約8,000台となりまして、前年の約2.7倍にふえております。また、岐阜県内におきましては、白川郷合掌集落のそばにございます、せせらぎ公園駐車場では前年の7月に比べて、乗用車、バスの利用台数が約7割増加となっております。ほかにも、ひるがの高原や郡上踊りの行われます郡上市への観光客の増加も見られ、東海北陸自動車道の全線開通の効果が出ております。
岐阜市におきましては、岐阜長良川温泉旅館協同組合に加盟する7つの旅館におきまして、富山県や石川県から来ていただいた7月の宿泊者が前年同月と比べますと約2倍、ことし直前の6月と比べますと、約3倍の1,038人に増加しております。さらに、長良川の鵜飼の乗船客でございますが、7月23日に昨年より6日早く累計5万人を突破いたしましました。9月11日現在の・昨日現在の乗船客数も9万8,698人と、前年同日と比べまして4.4%増加しております。北陸方面からの団体客がふえていると聞いているところでございます。
また、東海北陸自動車道は日本の中央を南北に縦断しているため、日本列島の東西からの大きな周遊ルートができたことになりまして、単に日本海側だけでなく、関東や関西方面などから上越、北陸を回って本市を訪れ、宿泊していただく方も増加していると思います。
なお、県内における東海北陸自動車道沿線の岐阜市を含みます7つの観光協会では、全線開通を視野に入れて昨年11月に協議会を設立し、沿線観光地全体をPRしていくということにいたしておりますし、共通パンフレットを作成をいたしました。それとともに観光キャンペーンにも参加しているところでございます。
今後、東海北陸自動車道の全線開通によりまして地理的な条件が一段と有利になる地域からの観光客の誘致や企業誘致に努めるとともに、物流や人の移動の変化にも視点を当てて、物産販売や交流産業、イベント・コンベンション産業の振興と、新しい住民の流入にも努めてまいりたいと考えております。
次に、東海北陸自動車道の全線開通を見越して、昨年末に富山市と都市間交流を締結いたしました。具体的な交流につきましては、ことしの4月から岐阜市と富山市の間で職員の人事交流を行い、お互いに1人ずつ派遣をいたしております。
また、5月には、岐阜市・富山市災害時相互応援に関する協定を結びました。これは岐阜市と富山市が同時に自然災害などを受ける可能性は低いと思われることから、両市が協定を結ぶことは大変有意義なことであると思っております。
7月の5日と6日には第1回の岐阜市・富山市観光物産交流展が岐阜市で開催されまして、おわら風の盆の実演やますのすしなどの富山の名産の物産販売などが行われ、主催いたしました岐阜市・富山市観光物産交流推進協議会の発表では、両日で約15万5,000人の人出となり、大変盛況なものでございました。8月の2日、3日には第2回の観光物産交流展が富山市のグランドプラザで開催されまして、両市で42ブースが設けられる中、岐阜市からは16団体が参加していただきまして、両日で約4万人の人出があったと聞いております。
今後この観光物産交流展につきましては、第3回を10月の4日、5日のぎふ信長まつりにおいて開催しますし、第4回を11月1日から2日に富山市のグランドプラザで鵜飼の実演を含めまして開催する予定となっております。
さらに、都市間交流の締結を記念いたしまして、富山大学と岐阜薬科大学が主催して市民公開講座や学術交流セミナーが12月13日に富山市の富山国際会議場で開催される予定となっております。
今後も中心市街地活性化基本計画によるまちづくりや環境都市、国際会議観光都市としての情報交換に努めまして、人事交流、産業交流、芸術文化交流、まちづくり交流など、幅広い分野で交流事業を進めてまいります。また、来年は岐阜市制120周年に当たりますので、記念事業の中にも都市間交流事業を組み込んでまいります。
◯議長(大野 通君) 都市建設部長、河島和博君。
〔河島和博君登壇〕
◯都市建設部長(河島和博君) 「信長公」をテーマとする岐阜公園の工夫についてお答えいたします。
現在、岐阜公園のエントランスとなる大宮町北街区において、岐阜公園を訪れた方を信長公の時代へいざなう施設として、当時の武家屋敷の意匠を再現した総合案内所の整備や玄関口への信長公の銅像移設などの事業を進めております。
さらに、現在実施中の発掘調査の結果を踏まえつつ、国の史跡指定なども視野に入れながら、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づく歴史的風致維持向上計画を策定する予定であります。この計画は歴史的資産の保存整備、活用を目指すもので、この計画に基づいて順次整備することで、信長の時代を語る岐阜公園にしてまいりたいと考えております。この歴史的風致維持向上計画が国の認定を受けることにより、まちづくり交付金や都市公園の整備に対する国庫補助金が手厚くなり、財政的にも有利になるものでございます。
また、この計画策定にあわせて「信長公」をテーマとした歴史公園としてふさわしくない既存の園内施設やモニュメント等の再配置についても検討することとしており、市民の皆様の声も聞きながら、公園内のイメージの統一を図ってまいりたいと考えております。
なお、ただいま地域にお詳しい議員からも計画にふさわしくない施設の移設か撤去をすべきとの御提案をいただき、意を強くしているところでございます。これらの整備によって、
〔私語する者多し〕
観光の中心施設として集客力のある公園となっていくとともに、市民にとっても誇りになり、特色ある公園になるものと考えております。
以上でございます。
〔私語する者多し〕
〔「議長、12番」と呼ぶ者あり〕
◯議長(大野 通君) 12番、松原和生君。
〔私語する者多し〕
〔松原和生君登壇〕
◯12番(松原和生君) それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
要望と少し再質問をさせていただきます。
まず、納涼台のこれからについてであります。
〔私語する者あり〕
過去において、この長良川プロムナード計画、
〔私語する者あり〕
こういったものの流れの中で、
〔私語する者あり〕
この納涼台・納涼観覧所の活用がいかがなものか、このことを何回か話をしてきました。そのときに、その職員さんからは、とんでもない話だと、あの場所をオープンにして、例えば、女性のお客さん、それから、子どもたちがあの中に進入をしたら本当に危険な状態だと。かといって、あそこに市がお金を払って警備員を配置する、そういった余裕はないと。だから、あそこはもはやあけることのできない場所だと、そんなような説明を受けたことがあります。
〔私語する者あり〕
数年前に、中を見たいと、こう無理を言いまして、所長さんの許可をいただいて、所長さんと一緒に中に入りました。体重がさほど重くない私であっても踏むとぱらぱらと抜け落ちるようなさびた鉄の階段で、本当に足を踏むとばたっとさびた茶色い鉄の、足の所が靴の形だけすっと下に抜け落ちると、そんなような状態でありましたが、中の壁は破れて穴があいて、そして、隅っこには自然に積もった、多分大水のときに来たんでしょう、泥を使って、木というか雑草というか、その━━━━のような大きな植物が生えていたりして、冒険心という意味では大変くすぐられるものがありましたが、本当に大変な状態でありました。
〔私語する者あり〕
そこにお一人住んでみえる方がみえまして、
〔私語する者あり〕
ええ、グランドホテルとかホテルパークの多分特別室の部屋から見た景色よりももっとすばらしい景色がそのお住まいから見えるんじゃないかと、そういう
〔私語する者あり〕
所ですけども、所長さんと警察が連携をしてすぐに出ていっていただいたそうであります。
〔私語する者多し〕
いずれにしても、放置するのでなくて、要るのか要らないのか、もうそろそろはっきりと決めなければいけないと思っています。
〔私語する者多し〕
1つ、再質問です。
鵜飼納涼観覧所の設置にかかわって、岐阜市は国と県に対して合わせて年間15万7,000円余の賃借料を閉鎖後も払い続けているという御答弁でありました。しかし、
〔私語する者あり〕
放置されたままで再開の予定がありません。減免を求めていきたいものであります。
これが実は、これ岐阜市史という、3階の図書室にある分厚いこんな本ですが、そこの1ページにあります昭和36年、36年の納涼台の写真です。で、上に道路は走ってないんですね。多分、上の階の背中の所が道路だったと思われます。──で、これが今の様子です。頭の上に道路が来ているのが今の形であります。技術的に取り払うことが困難な理由が施設の上を走る県道の土台の役目を果たしているからだとしたら、賃借料は道路管理者に協力していただく手もありますし、そもそも支払い先は県であります。また、一般的に道路のための土台については賃借料が交渉次第で無料になる例も多いと伺います。
いずれにしても、年間16万円ほどの賃借料の減免を求めて国、県と交渉するお考えがおありかどうか、商工観光部長にお尋ねをいたします。
〔私語する者多し〕
はい、次に、(笑声)65歳まで雇用時代の人事についてであります。
〔私語する者あり〕
厚労省の示した我が国が経済社会の活力を維持するためには、65歳まで雇用確保をする措置が必要であるという民間に対する法の精神は、必ずや公務員の世界にも近く求められてくることは確実だと思っています。考えておいた方がよいと思います。その準備ともなる再任用制度について、さまざまなメリットがあるとの御答弁、上手に運用していってほしいと思っています。
こちらも1つだけ再質問をさせていただきたいんですが、常時勤務職員は職員定数の対象となっています。つまり職員定数、退職者数、そして、再任用の数、新規採用の数は相関関係にあるわけです。組織の陳腐化を避け、若い新しい発想の新規採用は言うまでもなく大切です。一方で、再任用のメリットについても御答弁にあったとおりであります。単年度の人件費として大きな差は出ません。当面そのバランスをどのようにとっていくお考えか、この点について再度行政部長にお伺いをいたします。
次に、岐阜市総合計画の展開についてであります。
〔私語する者あり〕
この質問については重箱の隅をつついたような話かもしれませんが、
〔私語する者あり〕
トップが方針を掲げたとき、
〔私語する者あり〕
全体にまでしっかりと浸透していくか、
〔私語する者あり〕
すべての市の物事の中でそこのところが心配でお尋ねをしました。
〔私語する者あり〕
三役の皆さんには、ぎふ躍動プラン、この実現に向け、進行管理を含めてしっかりリードしていただくよう、よろしくお願いをします。
次に、東海北陸自動車道全通の効果についてであります。
思ったより長い御答弁をいただきました。(笑声)メリットを大いに生かせるよう、
〔私語する者多し〕
地域のそれぞれの産業を後押しできる取り組みに努めていただくよう、よろしくお願いをいたしておきます。
〔私語する者多し〕
最後に、信長の時代を語る岐阜公園についてであります。
〔私語する者あり〕
富山市を訪問をさせていただいた際に、会派の視察で伺った際に、ちょっと自由時間というか、廊下を歩いているなり、そんな時間のときに、富山市の幹部の方と、富山市は海があって、魚とか水産物があってうらやましいね。自然もあってうらやましいねって、こんな話を申し上げたら、富山市の方から言われたのが、いやいや、私は岐阜市がうらやましいですよ。何がうらやましいんですかと、こんな話になったら、歴史の教科書に、小学校でも歴史の教科書に必ず登場する信長であり、楽市楽座であり、岐阜城であり、天下布武であり、こんなものが普通にある。これは今から努力して富山市がつくろうと思っても人工的につくることのできない、本当にもうそこにある歴史の事実だと。それを財産として持っている岐阜市はうらやましいですと、そんな話をいただきまして、改めてそれを生かしていかなければもったいない話なのだなあと思ったところであります。
信長のパネル、できたらいいなと思います。発展して、大河ドラマ戦国パネル館、こんなのになったらなあと夢に見るわけでありますが。この質問について商工観光部から、例えば、NHKさんとの交渉ですとか、そういったことへの答弁は私の部だが、岐阜公園、総合案内所とか、そういったとこへの展示とかに絡めて述べるのは所管が都市建設になるので答えにくいと、岐阜城への展示という答えではどうかと、こう言われましたので、いや、私は、適地は総合案内所や楽市楽座、売店が適地だと思うので、岐阜城はその後の話かもしれない、次、次善の策かもしれないが、考えは岐阜公園の施設の話だと。そこまで踏み込んで答えることが難しいんだったら、両方にまたがる立場の市長さんに御答弁を求めることになると、そういうふうに申し上げたところ、調整されてさっきの御答弁になったようです。(笑声)
〔私語する者多し〕
本当に観光客を意識した、そういう岐阜公園を目指す、観光客を意識した公園を目指す以上、旅行者とか旅行代理店とか旅館街のニーズを把握してみえるのは商工観光部、そして、施設をつくるのは都市建設、
〔私語する者あり〕
目的を実現させるためにその連携をしっかりとれるように、商工観光部のその観光に関するソフト面のノウハウをしっかりと取り入れて、ハード整備に一緒になって取り組んでいただける仕組みの強化を御要望申し上げまして、2回目の質問を終わります。
◯議長(大野 通君) 商工観光部長、下野正俊君。
〔下野正俊君登壇〕
◯商工観光部長(下野正俊君) 再質問についてお答えをいたします。
現在納めております鵜飼納涼観覧所の占用料等の減免や免除につきましては、先ほど御答弁申し上げました存廃に関する国及び県との協議の中で話し合っていきたい、かように考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
〔私語する者多し〕
◯議長(大野 通君) 行政部長、山田 正君。
〔私語する者多し〕
〔山田 正君登壇〕
◯行政部長(山田 正君) 再任用を含めた今後の職員採用に関する再質問にお答えいたします。
職員の採用は、定年退職、勧奨退職、自己都合退職などの合計人数から委託化や非常勤職員化などにより削減する人数を差し引きまして、これに新規事業などによる増員する人数を加えた人数を採用するということになります。したがいまして、毎年の採用人数は一定とはならず、年度末にその採用人数の確定をいたすところでございます。
また、再任用できる職員数でございますが、これは職員の経験、知識が活用できる職場の数によって決まってまいります。このように職員の採用人数は毎年の状況によりまして、その人数も変化をいたしております。
これからの職員採用につきましては、将来の職員体制を見据えた年齢構成のバランス、そして、組織の活力の維持、行政ノウハウの継承、また、専門知識を有する人材の確保など、そういったいろんな点に配慮しながら一定数の新規学卒者を採用するほか、民間企業等職務経験者の採用や定年退職者の再任用などをうまく組み合わせまして、当該年度の業務の遂行に最適な職員体制を整えていきたいというように考えております。