岐阜市議会議員 まつばら和生

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平成15年3月議会(代表質問)

◯1番(松原和生君) 民主ネットクラブを代表いたしまして、発言通告書に基づき、順次お尋ねをさせていただきます。
 今から1年前、2月24日、細江市長におかれましては、「元気のないこの岐阜市を変えたい」という市民の思いを一身に受けられまして、戦後初めて民間出身の立場から、公選による第16代市長として選出をされました。以来1年の間、企業人として培われたバランス感覚と強いリーダーシップを発揮されての市政刷新や岐阜市活性化への取り組みにつきましては、多くの市民の評価の声も耳にするところです。
 厳しい社会経済情勢、激しく変化する時代背景、さらに多様化する住民ニーズ、過去に例を見ない大きな荒波の中での市政のかじ取りが当分の間、間違いなく続くわけでありまして、そうした中を未来に向かって突き進んでいただかなければなりません。しかしながら、市長は市民から白紙委任を受けられているわけではありません。同じく市民の信託を受けて、来月の4月27日にはもう一度受けてこの議場に戻ってまいるつもりの私たちは、市政のチェック役として、それぞれの政策について是は是、非は非としてしっかりと議論をぶつけながら、共通の目的である「日本一元気な県都づくり」のために前向きな知恵を絞り合っていきたいと思っています。
 ここで、2年目を迎え、細江市長として初めてとなる当初予算の審議のスタートに当たり、市政に対する基本的な考え方について数点お尋ねをしておきたいと思います。
 まず初めに、1年間を経過して、岐阜市の現状と課題について今どのように認識をしておられますか。
 そして、民間企業時代と比べての岐阜市役所に対する率直な感想はいかがなものか。
 また、市長の考えられる市役所改革の現段階での進捗状況について、どのように評価をしておみえか。
 最後に、市長の目指すあしたの岐阜市の姿について、改めてお伺いをいたしておきます。
 次に、岐阜市の新規投資と将来の維持更新費・ランニングコストの増大についてお尋ねをいたします。
 先日、旧建設省の資料の中で、建設省所管公共施設に係る将来の維持更新投資の予測についての記載がありました。これは将来生じる社会資本ストックの維持更新の需要について、建設省所管の公共投資の総額が幾つかのパターンの伸びで将来にわたって推移するという仮定において、新規投資額と維持投資額、更新投資額及び災害復旧投資額の割合がどのように変化をしていくのか、一定のモデルによって推計を試みたものであります。これによると、総投資額が毎年0%の伸びで推移した場合、2025年には総投資額に占める維持更新投資額の割合は42%、公共投資を抑制し毎年マイナス1%で推移をした場合には、同じく割合は51%となり、将来の公共投資の状況は構築していくストック量の増大に合わせ、維持更新工事が相当に大きな割合を占めてくることがわかるのであります。ちなみに1995年時点での同じく割合は17%であったことを比較すると、その増大が著しいことがわかるのであります。
 そして、岐阜市に置きかえて考えるとき、まさに同様の事態が進行をしていると思うのであります。新年度予算にも多くの新規事業が予算計上されているのでありますが、現在の岐阜市の財政運営は単年度主義の色合いが強く、こうした将来の維持更新投資について、さらに追加して言えば、すぐから発生をし続ける水道光熱費、配置される人件費等々のランニングコスト増の議論も含めて、不足をしているように思うのであります。
 市長は今議会の提案説明の中で可能な限り市債の発行を抑制したと述べられましたが、バランスシート上は社会資本の積み上げとなる新規投資も別の見方をすれば確実に将来の負担を増大させ、財政を硬直化させるものであることを十分に認識をして、だからこそ、本当に必要な投資であるのか十分に精査をし、バランスも考えながら計画していくことが公債費負担比率の抑制とあわせて必要不可欠であると思うのであります。特に将来、納税人口の減少が確実に予測をされる中で、将来世代の負担については十分に配慮をしていかなければなりません。
 そこで、市長にお尋ねをいたします。
 新規投資と将来の維持更新費の関係について、またランニングコストの純増について、財政運営上どのようにお考えか、その御認識についてお伺いをいたします。
 次に、市町村合併と新総合計画についてお尋ねをいたします。
 市長は就任以来、政令指定都市を目指した市町村合併の推進を提唱され、積極的なトップセールスも重ねてこられました。結果、出おくれていた時間を取り戻し、昨年12月には、岐阜市、羽島市、柳津町、武芸川町による合併任意協議会を立ち上げ、本年2月には笠松町、北方町、岐南町を加え大きく前進をすることができました。また、4月には、まず2市3町による法定協議会へと移行をするわけであります。ぜひともお互いの発展につながる大きい形での市町村合併の実現を期待するものであります。
 さて、法定協議会では、合併後の都市の姿について議論を深め、将来ビジョンの策定、市町村建設計画の取りまとめが進められていくわけであります。一方で、本市では岐阜市の将来のあるべき姿を定め、市政運営の最上位の指針となる新総合計画の策定が新年度に行われるのであります。この2つの内容がそれぞれ違う方向を向いていてはおかしい話でありますし、また、合併後にこの新総合計画の取り扱いがどうなるのかについて、策定のスタートに当たり、しっかりと踏まえておかなければなりません。
 そこで、市長にお尋ねをいたします。
 合併法定協議会の方向性と本市の新総合計画の関係について、どういうものか、ともに同時進行で策定が進められるわけでありますが、その整合性、また、市町村合併後における取り扱いについてお伺いをいたします。
 市町村合併において、任意協議会は、いわばお見合いの場でありまして、法定協議会では、実際に相手との違い、難しい部分も含めて論議をしなければなりません。数々の困難が待ち構えていることと思いますが、ぜひ互譲の精神を持って乗り越えていかなければならないものと思っています。そうした中、やはりお互いの住民の皆さんの関心は、生活に直結した負担とサービスの関係がどうなるのか、この点が大きいと思うのであります。まずそのあたりの基本方針を再確認しておきたいと思いますので、市長、お答えください。
 また、とりわけ相手市町にお住まいの私と同世代の住民の皆さんとの間で必ず話題に上がるのは、乳幼児医療費助成の問題であります。38歳の私と同世代の仲間は小さな子供を抱えている人が多いわけでありますが、柳津町、笠松町では中学校卒業時まで、おくれての参加になりそうではありますが、武芸川町、岐南町では小学校就学前までが無料であります。過去の岐阜市のスタンスは、この件は国の制度であり、国、県に要望していくというものでした。しかし、今回ほとんどの市町が持ち出しでレベルを引き上げている中で、同じような話では難しいのであります。
 この際、私の思いを述べさせていただきますが、例えば二組の夫婦があったとします。一方は、子供をつくらずに共稼ぎで年に2回は海外旅行、いい物を買って、ごちそうも食べて、うらやましい限りであります。もう一方は、子供を3人つくり、学費はかさむし、よく食べる、子供の服はすぐに小さくなり、時にはウルトラマンコスモスや仮面ライダーファイズのおもちゃも買ってやらなければなりません。旅行と言えば、何年かに一度下呂温泉に行けるぐらいで、苦労して3人の子供を育て上げるのであります。しかし、二組の夫婦が年老いたときに、片方が育てた3人の子供が4人の高齢者を支える、それが世の仕組みであるのならば、現役時代に両夫婦が納める税金から片方の3人の子供に振り向けて再配分することは、当然に行うべきことであります。その1つの手法が乳幼児医療費助成であると考えるとき、この件の議論については、少なくとも引き上げる方向ですり合わせていくべきと心から思うのであります。
 二夫婦を例にいたしましたが、これは世代をずらして考えてみても、3人の子供が社会を支えていくという仕組みは同じなのであります。また、安心して子供を産み育てられるということは、少子化対策、将来の県都の活性化に直結をする最優先されるべき先行投資だとも思うのであります。
 市長にお尋ねをいたします。
 私の例え話を踏まえて、乳幼児医療費助成については、対象年齢を引き上げる方向で進められるお考えがあるのかどうか、ぜひとも2市5町の子育て世代を代表をしてお伺いをいたします。
 次に、構造改革特区制度の活用についてお尋ねをいたします。
 構造改革特区は、構造改革なくして改革なしを提唱される小泉総理大臣が、その突破口として首相官邸に構造改革推進室を設置し、展開を図ろうとしたものであると認識をしております。地方公共団体や民間事業者の自発的な立案により、地域の特性に合わせた規制の特例を認めて、成功事例を示すことで全国的な規制改革へと波及をさせ、経済の活性化を図ろうとして考えられたものであります。しかしながら、権限を保持したい関係省庁と既得権益を守ろうとする業界団体が、族議員と言われる人たちを巻き込んで圧力をかけた結果、株式会社の病院経営参入についても保険外治療についてのみ認められるなど、当初に目指した姿からは大きく後退したものとなり、残念ながら大きな前進とは言えず、半歩前進かといった感がいたしております。
 そうした中で本市としましては第2次提案で12件の申請をし、特区として認められたものが3件、全国的に認められたもの、つまり特区の必要もなしで解禁とされたものが2件であったと伺っております。詳細については、あしたのこの時間に渡辺 要議員が一般質問で詳しくお尋ねになられますが、(笑声)実務では有効であっても、あっと驚く規制改革というものはなかったように伺っております。
 ところで、構造改革特区の仕組みとしまして、実は全国どこの地方公共団体や民間事業者から認定申請した特区であっても、どれでも相乗りをさせてもらうことができるのであります。全国各地で知恵を絞りに絞って認定申請されたものの中からの選考でありますから、岐阜市としてもぜひ相乗りさせていただくとありがたい特区があると思うのであります。
 そこで、総合企画部長にお尋ねをいたします。
 現在、第1次提案を締め切った段階で全国で80件の特区が認められたとのことですが、岐阜市としてぜひお願いをしたいものがあるのかどうか、検討も十分しておみえのことと思いますので、お伺いをいたします。
 また、特区の認定申請はこれからも受け付けられ、岐阜市としても独自性を持った特区の申請を行っていくことは、個性的なまちづくりができるのみならず、職員のスキルアップにもつながるものと思われますが、今後の庁内での取り組み方についてもお伺いをいたします。
 次に、金華山・長良川まるごと博物館整備事業に関連をしてお尋ねをいたします。
 これは平成15年度コンペ提案で採択された事業の1つでありまして、金華山・長良川周辺地域は、歴史、民俗、産業などの博物館的要素を有する資源が集積している地区であるということを再認識し、既存の資源を活用するとともに、新たな資源を創出して回遊性を高め、歴史、文化、自然と触れ合いながら、スローライフのメッカとしての地域づくりを行おうとするものであります。
 まず基本計画の策定事業、長良川左岸ふれあい回遊整備事業、歴史博物館リニューアル事業、金華地区まちなみ景観推進事業、旧長良川ホテル跡地利用計画事業などを行うもので、総合企画部、経済部、都市計画部、土木部、教育委員会が横断的に主体になるとのことであり、大いに期待するものであります。
 関連して、幾つかの点についてお伺いをいたします。
 まず、金華地区まちなみ景観推進事業についてであります。
 企画書を見ますと、金華地区は旧岐阜町の歴史的風情が残る岐阜市を代表する地域で、岐阜市都市景観形成基本計画においても景観形成の重要地区に設定されており、金華地区全体を野外博物館ととらえ、地区内のそれぞれ特色ある町並みの景観及び歴史・文化資源の活用により、「まちなみ博物館」として魅力あるまちづくりを展開するものとあり、賛同をいたします。
 この地域は、第4次総合計画や都市計画マスタープラン、長良川プロムナード計画等々でも同様の位置づけがなされており、平成10年には100ページにわたる歴史的環境整備地区事業調査報告書を策定するなど、調査研究を進めたまとめは過去にもあるわけでありますが、今回は具体的に形となり、前に進むものとして事業を進めていただかなければなりません。
 地域では金華まちづくり協議会を初め、一昨年、昨年と、川原町まちづくり会、伊奈波界隈まちづくり会が誕生し、歴史と伝統文化を生かしたまちづくりに取り組んでおみえであります。町屋づくりの古い建物を生かした川原町屋などの店舗も誕生し、遠くからもお越しになるお客様でにぎわっております。地元の意識が高まりつつある今が岐阜市としてもチャンスなのであります。ぜひそれぞれのまちづくり団体や地元各種団体とも連携して、歴史と伝統、自然を生かしたまちづくりを推進していただきたいと思います。
 そこで、都市計画部長にお尋ねいたします。
 今回の金華地区まちなみ景観推進事業の概要と目的とする成果、また、さきに述べたまちづくり団体との連携等はどのように進めていくおつもりなのかをお尋ねをいたします。
 次に、エリアの核となる施設というべき岐阜公園に関連して思うところを申し上げ、お尋ねをいたします。
 市長は、この資料をごらんになったことがありますでしょうか。「岐阜市の観光振興と岐阜公園再整備計画について」というものであります。
   〔私語する者あり〕
   〔松原和生君降壇後再登壇〕

◯1番(松原和生君) (続) これは3年前、3年前の当初予算において、天理教街区の取得に当たり、市当局がその必要性を訴えるために全議員に説明資料として配付したものであります。(笑声)
   〔私語する者あり〕
観光岐阜にとって目玉であった鵜飼観覧船の乗船人員が以前ほどまでに戻ることが難しい現実を考慮し、新たなもう一つの観光の目玉をつくらなければならないということで、岐阜公園を岐阜ゆかりの武将・信長と戦国時代にちなんだ歴史公園、テーマパークとして活用することが必要だ、そのためには観光バスの駐車場として天理教街区が必要だとされているのであります。
 意向を酌んで天理教街区を38億円で取得しました。観光岐阜の魅力アップのためにであります。しかしながら、現状を見る限り、とても県外からわざわざ岐阜に信長・歴史公園があるといって足を運んでいただける観光拠点として認識されるものとは思えないのであります。「信長の庭」と名づけた庭園と植栽の整備、物販棟がつくられただけであります。本気でやる気があるのならば、まず、公園の玄関口に女神の噴水がありますが、これは当然、馬に乗り弓を引く信長像か何かの噴水に変える。子供広場は看板だけでも吉法師の遊び場と名づける。日中友好広場は信長の時代の広州市は「明」でありますから、少しだけ工夫をして、信長時代の広州市、中国とでも名づける。
 数年前の本会議でお話しした話でありますが、歴史博物館の半分も戦国時代に特化をして、その部分について、例えば会場に入ると、まず最初の部屋がどしゃ降りの雨の中を2,000人足らずの軍勢で4万人の今川勢を打ち破った桶狭間の合戦、これを映像と音声と人形の動きで再現をする。順路を進むと、次の部屋は、藤吉郎が一夜城を築いての稲葉山城攻め、順路を進めば、次は武田の無敵の騎馬軍団に対し鉄砲隊が三段撃ちで迎え撃った長篠の戦い。階段を2階に上がって、最初の部屋は、安土城や京の都で派手な衣装で黄金の中で満足げな信長とキリシタンバテレン、そして、最後に、燃え上がる炎の中で最期を迎える本能寺。大分割愛をいたしましたが、約30分で戦国絵巻が体験できますよと、こういった演出も含めた展示を行う。その際、鵜飼に関係する展示は旧長良川ホテル跡地につくるべき施設に移す。極論を言えば、しかられるかもしれませんが、加藤東一美術館も丁重にお断りをお願い申し上げて、(笑声)
   〔私語する者あり〕
しかるべき場所にお移りをいただき、その建物も信長・歴史の展示館にする。天理教敷地の取得に比べれば、わずかな投資で効果を上げる工夫ばかりであります。こうして岐阜公園内の四隅に見どころが生まれ、バス停や予定をされる観光バス駐車場を出発点に「信長の庭」で結んで回遊性が生まれる。歴史公園としてスケール的にも体裁が整うものではないかと考えます。既に天理教敷地は38億円で取得をしたのであります。
 市長にお伺いをいたします。
 この岐阜公園を中途半端な、少し「信長」もあるけれども、何でもある。何でもあり公園として完成とするのか、遠方からもお越しをいただける観光拠点の信長・歴史公園としていきたいのか、そのためにどんな工夫が必要なのか、そのお考えをお伺いいたします。
 最後に、中心市街地の活性化施策についてお尋ねをいたします。
 1966年に大ヒットした美川憲一の「柳ケ瀬ブルース」で一躍全国にその名を知られた繁華街・柳ケ瀬を中心とする岐阜市の中心市街地は、近年、全国的に進んだモータリゼーションと郊外への都心人口の転出も続く中、市内や近接市町の工場跡地等に相次いで建設された郊外型大規模小売店の進出の影響も受け、また、丸物時代から柳ケ瀬の核であった近鉄百貨店、長崎屋、ダイエーなどが本社のリストラ策も絡んで相次いで撤退をし、大変厳しい状況に立たれているのであります。アーケード、カラー舗装で整備された町並みには、あちらこちらに30を超える空き店舗がシャッターをおろしているのであります。しかし、かつての岐阜市の発展を支えてきた柳ケ瀬というまちの重み、県都岐阜市の顔としての位置づけ、そして経済効果を考えるとき、今こそ効果的な手当てを行い、立ち直りのために地域の皆さんと力を合わせて、にぎわい拠点の再生に向けた取り組みを進め、この難局を乗り切らなければならないと思っています。
 今回の予算では、その対策として、商業ベンチャー支援事業、中心市街地再生プロジェクトの2つの新規事業が継続事業である岐阜市商店街空き店舗活用事業とあわせて上程をされております。まず、この2つの新規事業のねらいと見込まれる効果についてを、経済部長にお伺いをいたします。
 また、経済産業省では、そごう、マイカルなど、大手百貨店やスーパーの経営破綻で急増をする全国の中心市街地にある大型小売店の空き店舗の再活用を支援する補助制度を創設する方針との動きを耳にしました。中心市街地の商店街の空き店舗対策を進めていく中、核となる大型小売店が空き店舗のまま放置されるのを避け、周辺の商店街から客足が離れるのを防ぐねらいで検討されたものと伺っております。
 全国の中心市街地では275もの大型小売店が空き店舗となっており、50%強で再活用策が決まっていない現状の中で、優先順位をつけられるなど、対象となる件数は限定されてくるものと予測されます。本市としても建物所有者の意向もあるでしょうが、制度を活用できるものかどうか、早速調査検討はしてみるべきと考えます。この点につきましても、あわせて経済部長にお伺いをいたします。
 以上で私の第1回目の質問を終わります。(拍手)

◯議長(亀山輝雄君) 市長、細江茂光君。
   〔細江茂光君登壇〕

◯市長(細江茂光君) ただいまの松原議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、岐阜市の現状と課題をどう見ているかという御質問であります。
 1年目、私も本市の現状あるいは課題を的確に把握することが大事であるということで、議員の皆様方、あるいは市政懇談会、あるいはホンネトークなどを通じまして、市民の皆様方の直接の意見をお伺いしてまいりまして、これらを通じまして感じましたことは、現在の全国的な景気の低迷の中でのいわゆる社会的な閉塞感の強さを実感いたしました。しかし、一方、自分たちのまちを何とかよくしていきたいという熱い強い思いを持っておられる市民がたくさんおられたということに大変驚きましたし、また、心強く感じたわけであります。
 具体的な施策といたしまして、市営バスの民営化でありますとか、あるいは岐阜駅の北口周辺整備事業の着手、さらには、岐阜赤十字病院の現地における改築など、長年の懸案事項につきまして一定のめどをつけることができるとともに、将来への思いをともにいたします近隣の市町村の皆様方と連携いたしまして、合併協議会を立ち上げるなど、新たなまちづくりに向けて大きな一歩を踏み出すことができたと考えております。しかし、一方、中心市街地の空洞化あるいはホテルの撤退などに見られます産業の低迷、さらには、今後予想されます地方分権のさらなる推進、環境対策などなど、取り組まなければいけない課題も依然山積しており、2年目を迎えまして、これらの課題の解決に向けて、より一層頑張っていこうと決意を新たにしているところであります。
 市役所に対する感想と市役所改革の進捗についてでございます。
 一概に民間企業と単純に比較はできないものではありますが、安全、安心といいます市民生活上のシビルミニマムというものに対しまして、我々が対象といたします事務事業は大変多く、さらには、風土や慣習などによりまして、まちづくりの効率性を欠く部分があるのではないかというのが私の当初の感想でありました。しかし、職員個々の能力や資質に関しましては、民間と比較して何ら遜色なく、慣習などから脱却し、さらに大きな力を合わせていければ、大きな大きな成果を上げ得るものだと確信をしております。
 こうしたことを踏まえまして、これまで市民コンシェルジェの配置、あるいは新規事業のコンペ方式による募集、管理職への能力給の導入など、市役所改革を実施し、一定の成果を上げてきたものだと思っております。が、さらに来年度につきましては、従来の縦割り組織・機構から、政策立案機能を強化しまして、柔軟な組織体制へ改編することとしておりますが、今後とも慣習にとらわれず、機能的でわかりやすい組織づくり、あるいは職員の意識改革に努めてまいりたいと考えております。
 目指すあすの岐阜市の姿につきまして、これまで実施してきました市民の皆様との意見交換を通じまして、市民と行政がそれぞれの責務を果たしつつ、まちづくりに当たっていくという点については、おおむね考えを共有していただけてると考えております。
 将来ビジョンにつきましては、現在、総合計画審議会において御審議いただいているところでありますが、市民と行政が対等なパートナーとして知恵を出し合い切磋琢磨しながら、一人一人が生き生きと誇りを持てるまち、日本一元気な県都都市・郷土岐阜を語ることができるようなまちにしていきたいと考えております。
 次に、新規投資と維持修繕費についての御質問にお答えいたします。
 本市におきます公共施設の状況は、例えば文化会館などを初め、コミュニティセンター、公民館、体育館、さらには、子供から高齢者まで幅広く利用していただける市民生活密着型の施設がきめ細かく配置されているのが特色でございます。他都市と比べましても充実していると認識しております。しかしながら、一方では、相当数の施設が既に耐用年数を経過する時期を迎え、近い将来、多大な維持経費とさらなる更新経費が必要になってきて、これが財政負担の大きな課題になってくると考えております。平成15年度当初予算におきましても仮称・北東部コミュニティセンターの建設、同じく仮称・長森北団地の建設などを実施してまいりますが、新たな投資に当たりましては選択と集中による事業選択はもとより、当然のことではありますが、投資コストに加え、運営コストを加えた、いわゆるトータルコストを見きわめて、住民が真に、まさに必要としているかどうか、長期にわたって利用が見込まれる施設であるかどうかを十分考慮した上で、その施設の維持管理につきましても効率的であるように努力していきたいと考えております。
 少子・高齢化社会の今日、人口が減少する社会への転換期を迎えて、施設配置の見直し、統合あるいは縮小、場合によっては行政目的の転換という施策も必要な措置であると考えております。既存の施設をより有効に活用することは当然のことであると考えております。厳しい財政状況下ではありますが、今後とも適切な維持管理によって良質なストックの活用を図りながら、引き続き多くの市民の皆様が御利用いただけるような施設設計、施設管理に努めてまいりたいと考えております。
 次に、市町村合併と新総合計画についての御質問にお答えいたします。
 合併につきましては、現在、本市も含めて2市5町により任意の合併検討協議会を設置しており、遅くとも平成17年3月には合併をしたいと考えております。この場合、地方自治法の252条第2号によりまして設置される議会の代表者なども含んで構成されます、合併協議会が設置されます。そこにおきましては、住民に対しまして、今度新しくできるまちの将来像を提供すること及びその合併後の市政のよりどころとなります市町村建設計画を定めること、この2点が重要なポイントになってまいります。
 この市町村建設計画の作成に当たりましては、合併市町村の建設の基本方針、根幹となるべき事業に関する事項、公共的施設の統合整備に関する事項、財政計画、この4つの点を盛り込むべきであるとされておりまして、合併協議会が作成した原案は岐阜県との協議を経まして総務大臣に提出されることになっております。一方、総合計画では、一般的に都市将来像や基本理念を定めた基本構想と、これを具体化するための基本計画とに分けられますが、このうち基本構想につきましては地方自治法により議会で議決することとされております。
 お尋ねの法定協議会と今回策定作業に入っております新総合計画との関係についてでありますが、現在、合併検討協議会では限りなく新設に近い編入合併の方向で考えられております。
   〔私語する者あり〕
基本構想は、
   〔私語する者あり〕
市政の基本方針、都市将来像等を定めていることから、合併によって揺らぐことのない将来を見据えた基本構想にしていきたいと考えております。また、現在策定中の基本構想を踏まえつつ、法定協議会での市町村建設計画の作成に当たりましても岐阜市の思いを十分伝えてまいりたいと考えております。
 基本計画につきましては、具体的施策を記述しておりますので、合併後、市町村建設計画とも整合するような新たな基本計画を策定することが必要であろうと考えております。合併に伴う市民サービスや負担の調整につきましては、各市町のこれまでの伝統文化、まちづくりの歩み、これらを尊重しまして、将来的にも安定した都市経営を確立できるような調整をしていく必要があると考えております。
 また、合併検討協議会で各市町により確認されました調整の基本方針、1番目に、市民生活に支障のないよう一体性の確保に努める。2番目に、負担公平の原則に立ち行政格差を生じないように努める。3番目に、住民サービス及び住民福祉の向上に努める。4番目に、新市の健全財政に努める。5番目に、行政改革の観点から事務事業の見直しに努める。この方針に基づき調整していきたいと考えております。
 乳幼児医療費の充実につきまして、議員御指摘のとおり、本市、また、合併相手の市町の住民の皆様、特に若い世代の方々にとって大きな関心事であることは十分認識しております。乳幼児医療費を含めた子育て支援策につきましては、保育サービスあるいは保健医療サービスなど、総合的に検討していく中で調整していく必要がありまして、将来にわたって安定的にサービスができるよう健全な財政運営を踏まえる中で、協議会において十分検討していきたいと考えております。
 最後に、金華山・長良川まるごと博物館構想に関連する御質問に対してお答えいたします。
 岐阜公園は、長良川、金華山などの自然、あるいは玉井町などの古い町並み、あるいは鵜飼で代表される文化など、いわゆる岐阜の観光の中心に位置しております。こうしたことから岐阜公園を金華山・長良川まるごと博物館構想において、歴史、文化、あるいは自然との触れ合いを満喫できる、歩いて楽しいスローライフと観光の拠点と考えております。
 岐阜公園の整備につきまして、「信長」をテーマにした歴史公園として、「信長の庭」、楽市楽座などの整備を進めてまいりましたが、今後さらに「信長」との関連をより印象づけるように、園内の施設案内などにも工夫をするとともに、歴史博物館におきましても戦国時代をテーマにした展示コーナーの設置を計画しておりまして、来園者に「信長」をイメージしていただけるような公園整備に努めてまいりたいと考えております。
 天理教街区につきましては、岐阜公園懇話会からの御提言をもとに、近年の旅行形態の変化や市民の多様なニーズを踏まえまして、平成15年度に金華山・長良川まるごと博物館構想との整合性を図る一方、広く市民の皆様からの御意見も募集いたしまして、それらの寄せられた意見につきましても検討委員会の場で再検討していただき、観光拠点となる歴史公園として、市民の皆様や観光の皆様に満足いただける整備計画を策定してまいりたいと考えております。
 先ほど御提示いただきました岐阜市の観光振興と岐阜公園再整備計画について、今、資料を少し見させていただきました。三十数億円の経済効果等を目指したですね、施設整備ということで書かれておりますが、やはりこれはコンピューターと同じでございまして、立派なコンピューターを使いましても、それを駆使するソフトあるいはコンテンツが重要でありまして、観光につきましても施設の整備とあわせて、コンテンツにつきましてもしっかりと整備していく必要があると考えております。
 以上、御質問にお答えいたしました。

◯議長(亀山輝雄君) 総合企画部長、山田 正君。
   〔山田 正君登壇〕

◯総合企画部長(山田 正君) 構造改革特区制度の活用についてお答えをいたします。
 御指摘がありましたように、今回の構造改革特区提案で認められました事項を見ておりますと、経済の活性化や地域活性化に対して必ずしもまだ完全に十分なものとは言えません。他都市の提案で特区として認められた事項でありましても、本市として地域の活性化につながるというものであれば、積極的に認定申請を行うことができる制度となっておりますので、4月からの認定受付に向けまして、その提案の中で、現在のところ、福祉関係などで特区認定申請ができないかを検討しているところでございます。
 また、本市におきまして積極的に取り組んでまいりました第2次の提案の結果でございますが、先ほどありましたように、9つの特区で12件の提案をいたしました。そのうち特区として認められたものが3件、全国的に認められましたものが2件ございました。第2次提案に係る特区の認定申請は10月以降ということでありますが、認められた1つの事項を活用した認定申請だけではなくて、複数の事項組み合わせによる認定申請も視野に入れまして、さまざまな角度から認定申請に向けて検討を行ってまいりたいと考えております。
 特区の認定申請は4月、7月、10月、1月の年4回受付がございますし、また、今後も提案募集が年に二度あるとのことでありますので、元気なまちづくりを進めていくための方策といたしまして、積極的に特区制度の活用を図ってまいりたいと考えております。

◯議長(亀山輝雄君) 都市計画部長、小林 忠君。
   〔小林 忠君登壇〕

◯都市計画部長(小林 忠君) 金華地区まちなみ景観推進事業についてお答えいたします。
 金華地区は、旧岐阜町の歴史風情が残る本市を代表する地区として市民のだれもが認識している地区でございますし、また、本市の都市景観形成基本計画におきましても、景観形成の重要地区として、重点的に景観形成を図る地区と位置づけられております。
 地区の景観は、自然、歴史、伝統文化ばかりでなく、そこに住む人々の暮らしの営みの中で培われたものであり、住民の暮らす姿もまた、まちの景観の1つと考えております。
 当地区では、現在、住民主体のまちづくりといたしまして、金華まちづくり協議会を初め、川原町まちづくり会、伊奈波界隈まちづくり会が、これまでに培われてきたそれぞれの地区の特性を生かすまちづくりを目指して活動が進められております。
 当事業は、金華山・長良川まるごと博物館を基本コンセプトに、地区全体を野外博物館と見立て、そこに住む住民の皆様との協働により、地区内のそれぞれの特色ある町並みの景観及び歴史・文化資源を活用して、個性ある町並み景観の形成を図りますとともに、訪れる人にとっても、まち歩きなど、スローライフを味わえるまちづくりを目的といたしております。そのため、さらなる地区住民の皆様のまちづくり活動を促しますため、連携強化はもとより、金華地区内のそれぞれの景観特性に合わせた支援方策、支援体制の検討及び行政としての景観形成の方向づけを行い、住民の皆様のまちづくりニーズに合わせた活動支援を積極的に行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(亀山輝雄君) 経済部長、多田喜代則君。
   〔多田喜代則君登壇〕

◯経済部長(多田喜代則君) 中心市街地の活性化策についてお答えをいたします。
 新年度から、商店街振興組合などの商業団体にみずからの商店街の方向性を考えた将来ビジョンを策定していただき、そのビジョンの内容を具現化する事業に重点的支援を行うことで商店街の魅力向上につなげていこうとする、中心商店街再生プロジェクト事業を行います。この事業は職員コンペ事業として提案し採択された事業でありまして、商店街の個性化を図り、短期間に商店街全体の活力をよみがえらせることを目的といたしております。
   〔私語する者あり〕
 また、商店街に活力を生むためには、若手商業起業者の育成が必要であります。そこで、来年度よりまちづくり事業を行うにぎわいまち公社を事業主体といたしまして、商業ベンチャー支援事業の支援を行ってまいりたいと考えております。事業の内容につきましては空き店舗を借り上げまして、店舗内を2坪から5坪程度に区切り、そこに安価な家賃で商業起業者を公募し、中心商店街に出店できる若い世代を育てていこうとするものでございます。
 以上、申し上げました2つの事業と、従来から行っております空き店舗等活用事業を連携させまして、中心商店街全体の活力向上につなげるとともに、空き店舗を3年後をめどに半減させていきたいと考えております。
 大型空き店舗につきましては、集客機能を低下させるだけでなく景観とか商店街のイメージにも影響を与える大きな問題であります。全国的に中心商店街の大規模店舗の撤退が相次いでいる中で、地元商店街等が事業主体となって大型空き店舗を活用する事業への補助制度を国も新たに設けたところでございます。本市にはダイエーとか長崎屋などの大型空き店舗がございます。今後は関係者と連携を密にいたしまして、国の補助等の効果的な活用を視野に入れながら、空き店舗対策を積極的に進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   〔「議長、1番」と呼ぶ者あり〕

◯議長(亀山輝雄君) 1番、松原和生君。
   〔松原和生君登壇〕

◯1番(松原和生君) それぞれ御答弁をいただきましたので、意見、要望並びに少しだけ再質問をさせていただきたいと思います。
 岐阜市の現状と課題についてでありますが、市長の御答弁は理解をいたしました。今1点心配なことは、恐らく市長がすぐれておみえになる、このことで御本人が知らず知らずのうちに人が勝手に雲の上に持ち上げてしまい、市長の耳に耳ざわりのいいことしか入らなくなる、このようなことがあっては裸の王様であります。こういったことにならないように御留意をいただければと思っています。私たちは、市長の耳に痛いことも含め、真剣勝負の議論を行っていくことで、市長誕生にかかわった責任を果たしていきたいと思っています。よろしくお願いをいたします。
 それから、新規投資と維持更新費・ランニングコストの増大についてであります。
 今回の質問につきましては問題提起と、こういうつもりで行わせていただきました。新規投資、市債の発行、こういったものを抑制するということは、一方で将来へのまちづくりの準備ができないということにもつながるわけであります。大切なことは、だからこそ、本当に将来に向けて必要なものかどうかをしっかりと精査をしていくことであるかと思います。
 今、NHKの大河ドラマで「武蔵」というのが流れておるわけでありますけども、その武蔵、宮本武蔵が書いた「五輪書」という書物の中に1つの言葉が、剣術の奥義でありますが、あった言葉ですけども、「遠き所を近く見、近き所を遠く見ること」とあります。遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、これは、その中では距離感の話かもしれませんが、これをまさに時間に置きかえて考えたときに、将来要るのか、そして将来のために足元にとらわれるばかりに今やってしまうと、こういうことはないのか、将来に必要だということもちゃんと考えているのか、こういったことにもつながる、そういう言葉かなと思って、先日、その言葉を見させていただきました。
 市町村合併についてでありますが、繰り返し申し上げますが、大きい形での合併の実現を願っておりまして、その点については協力をしてまいりたいと思っております。
 乳幼児医療費助成につきまして、法定協でのすり合わせの前に、こういう議場での正式な発言は難しいということはよくわかるわけでありますが、この引き上げにつきましては、ぜひ前向きなスタンスですり合わせの場に臨んでいただけるものだと信じておりますので、ぜひひとつよろしくお願いをいたします。
 構造改革特区制度の活用についての御答弁につきましては、了解をいたしました。
 金華山・長良川まるごと博物館整備事業に関連しての中の言葉にありました、金華のまちなみ博物館、この町並みがそのまま博物館だと、こういったことがかけ声に終わらないような取り組みをお願いいたします。
 私が質問の中で申し上げました、玄関口の噴水についてであります。あの噴水にもいわれがあることは私も存じております。しかし、名古屋駅の名犬サーブも栄の方に丁重にお移りをいただいたという例もあります。失礼のないように、それが例えばJRの駅前にできる新しい広場なのか、自然の中がよければファミリーパークのしかるべき場所なのか、そういった所にお移りをいただくというのは不可能なことではないと思います。一度つくったものは永久にその場所にと、こういうことではこの事業は進まないと思っております。当初の目的を踏まえての取り組みをよろしくお願いいたします。
 さて、市長にここで1点お尋ねをいたします。
 この金華山・長良川まるごと博物館整備事業は、総合企画部、経済部、都市計画部、土木部、教育委員会が横断的に主体となると、こういうことでありました。従来から縦割り行政との批判が市役所の業務について多い中で、この「横断的に主体となる」といった点について、ちゃんと機能していくものかどうか心配をいたすところですが、そのあたりをどのように引っ張っていかれるのか、お伺いをいたしておきます。
 中心市街地の活性化策につきまして、答弁につきましては理解をいたします。県都岐阜市の顔が元気でなければみんながしゅんとしてしまう、そういう影響力を持った柳ケ瀬であり、本市の中心市街地であります。その魅力と活力につながる全庁挙げての今後とも取り組みを強く望むところであります。
 以上、申し上げまして、1点再質問をいたしながら私の質問を終えさせていただきます。花粉の影響でお聞き苦しかった点をお許しください。ありがとうございました。
   〔私語する者あり〕

◯議長(亀山輝雄君) 市長、細江茂光君。
   〔細江茂光君登壇〕

◯市長(細江茂光君) ただいまの松原議員の再質問にお答えいたします。
 金華山・長良川まるごと博物館整備事業、確かに多くの部局が関係いたします。これは、この事業に限らず、今後我々市政を担っていく上で縦割り行政からの脱却というのは極めて重要な課題でございまして、今回提案させていただきました新しい機構改革、こういう部分も大きくにらんだ施策でございます。組織改革では縦割りの弊害をなくすことはもう絶対に必要だということで、横断的な体制をどう組むかということにいろいろと苦労いたしまして、今回、市長公室の中に政策審議室というものを設けます。また、経営管理部あるいは行政管理部を中心といたしまして、各事業部の中にございます政策室、これらと密な連携をとりまして横ぐしを入れていきたいと考えております。
 いずれにいたしましても、常に大局的な見地、専門的な見地から立案推進できる組織といたしまして、これから、長良川、金華山、岐阜市の宝でございます。しっかりと取り組んでいきたいと考えております。