岐阜市議会議員 まつばら和生

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平成12年6月議会(一般質問)

◯1番(松原和生君) 発言通告に基づきまして、順次お尋ねをいたします。
 まず初めに、情報化教育、いわゆるパソコン教育についてお尋ねをいたします。
 昨年の6月に開催をされましたケルン・サミットにおきまして、当時の総理からは、グローバル化時代に求められる読み、書き、そろばん的な基本としてコンピューター教育が必要である旨の発言があり、ケルン憲章においても、すべての子供にとって情報通信技術の能力が不可欠であるという旨の合意がなされました。こうした世界的な趨勢の中で、情報化教育は、我が国においても教育における最重要課題の1つと位置づけられております。
 岐阜市においても平成10年度にはすべての中学校に生徒用40台のパソコンが整備をされ、
   〔私語する者あり〕
インターネットに接続をされました。また、来年度中にはすべての小学校にも児童用20台のパソコンが整備をされ、これもインターネットに接続をされる計画と伺っております。とはいえ、まだまだ第一歩を踏み出したばかりの状況でもあり、教員のパソコン指導力の向上、ソフトの充実、ヘルプデスク体制の確立なども進めながら充実を図られることを期待をしております。
 さて、今日脚光を浴びているパソコン教育ですが、少々不安を抱く点がありますので、その認識を確認をいたしておきたいと思います。
 子供たちに早い時期からパソコンをごく身近な道具としてなれ親しまさせ、何の抵抗もなく自由に使いこなせるようにさせると。こういう目的は、情報化時代が急激に進む中で大変重要なことであり、今後ともさらに推進をしなければなりませんが、その一方で、パソコンが引きこもり人間製造機などとも呼ばれる陰の部分、その弊害、危険性を決して見逃していてはならないと思うのであります。
 西鉄高速バス乗っ取り事件の17歳の少年の母親は、「パソコンを買ってやってから息子は変わった。」と肩を落として語ったそうであります。少年が部屋にかぎをかけ、インターネットにはまり出して、言動などから危険を感じ始めたとも語っています。インターネット上で「猫殺し」という意味のネームで多くの書き込みをし、複数の刃物をインターネットの通信販売で購入をしていたそうであります。パソコンは間違うと、友や家族との人間的な会話を減少させ、昼夜逆転現象なども引き起こし、バーチャルリアリティーの世界に引きずり込む、そういう危険性を持った、未成熟の子供の心をゆがめる凶器にもなり得るものでもあるのであります。もちろんすべての子供がそうなるわけでもありませんし、学校でのパソコンの限られた授業の時間だけでそういうことにはならないでありましょう。しかし、子供たちに早い時期からパソコンをごく身近な道具としてなれ親しませるという教育目標が達成せられていく中に、幼い自己の抑制、制御がきかず、間違った方向にはまっていく子供を増殖をする、そういう危険性をはらんでいることだけは十二分に認識をしておく必要があると思うのであります。
 そこで、教育長にお伺いをいたします。
 教育者として、パソコンがそれにはまり込んだ子供の心にもたらす弊害、引きこもりや少年犯罪等にもつながる危険性についてどのように認識をしておみえになるのか。また、それを未然に防ぐため、今後の学校での教育の中でどのような工夫、対処をしつつ、これからさらに拡充されていくであろう情報化教育に取り組んでいかれるのかをお尋ねをいたします。
 次に、岐阜市の観光行政に取り組む姿勢についてお尋ねをいたします。
 先日私は、お隣の大垣市が全市を挙げて取り組んでおみえになるところの決戦関ケ原大垣博を見学をしてまいりました。大垣博は天下分け目の戦い、関ケ原合戦400周年となる節目の年に、また、NHKの大河ドラマ「葵 徳川三代」の放映を契機に、その西軍の本拠となった大垣城を中心とする大垣公園一帯を会場とし、3月25日から10月9日まで開催をされており、5月末までおよそ2カ月間の入場者数はおよそ23万4,000人余りであり、大垣市のPR、活性化に大いに寄与しているように伺っております。
 さて、ここで、ここに入場時にいただいたパンフレットがございます。
   〔私語する者あり〕(笑声)
 この最後のページにタイアップ施設の一覧が載っております。また、会場内のインフォメーションの横にも大きくタイアップ施設の一覧が掲出をされておりました。これは大垣博入場券の半券を提示をすると、入館料の割引サービスを受けられますので、どうぞぜひお出かけくださいということになっているのであります。各施設側にとりましては、まず名前が売れますし、これで足をお運びいただければお客様が増加することになるわけですから、喜んでタイアップ施設となったものだと推察をいたします。
 墨俣一夜城などの地元の西濃地域の施設はもちろんのこと、各務原の航空宇宙博物館や可児の花フェスタ記念公園、遠くは高山まで県内の26の施設がタイアップ施設となっているのでありますが、不思議なことに、お隣と言ってもいい岐阜市の施設がないわけであります。御承知のとおり、岐阜城では3月25日から、すなわち大垣博の開催日に合わせて特別展「織田四代」を開催しております。関ケ原合戦の前哨戦として織田秀信の我が岐阜城が落ち、歴史は関ケ原へとつながっていくわけでありますが、岐阜城でその「織田四代」のイベントを打ちながら、なぜタイアップ施設には郡上八幡城が含まれていて岐阜城がないのか。また、岐阜市歴史博物館では4月28日より6月4日までの間、「関ケ原合戦と岐阜城」展を開催してきたわけでありますが、そのイベントを打ちながらも、なぜ高山市郷土館が含まれていて歴史博物館がないのか。岐阜市にかかわる者として大変肩身の狭い思いをするとともに、強く疑問に思ったわけであります。つまり、これは、お誘いがあったけれども、お高くとまっていてお断りをしたのか、(笑声)
   〔私語する者あり〕
 もしくは、お誘いもなく、岐阜市は県内で仲間外れにされているのか、(笑声)
   〔私語する者あり〕
その辺の経緯を経済部長にお伺いをいたします。
 もう一点、もしお誘いがなかったとしても、「決戦関ケ原」と銘打った大垣博でありますから、岐阜市の2つの施設が春に打ったイベントと大きく関連性があり、商売のにおいがぷんぷんするわけでありますから、入館者をふやすべく、その気配をかぎつけて飛んでいき、タイアップ施設にもこちらから頭を下げてでも加えていただくのが、民間企業の観光施設であれば当たり前として行う旅客誘致のセールスの姿なのではないかと思うのでありますが、
   〔私語する者あり〕
そういうところが、いわゆるお役所仕事であってはなりません。岐阜市の観光行政に取り組む姿勢について、その意識のほどをお伺いをいたします。
 なお、歴史博物館については所管外なのかもしれませんが、そういう話は縦割り行政の弊害であり、私は岐阜市への集客にかかわる点は経済部が負うべきものと考えますので、ここはまとめまして経済部長にお尋ねをいたしました。
 次に、岐阜公園に関連をしてお尋ねをいたします。
 岐阜公園の再整備が進められる中、最近岐阜公園かいわいでおかしなことが評判になっております。それは、夜、日が落ちてから後、人だま、火の玉が岐阜公園の暗やみに浮かんでいるというのです。織田家の亡霊か斎藤家の亡霊か。(笑声)
   〔私語する者多し〕
 確かめますと、それは岐阜公園のところどころに設置をされた照明であったのでありますが、戦国時代のかがり火をイメージしてつくられたため、かがりの上に真っ赤な電球のようなものを取りつけてあるものが、暗やみの中で実に怪しげだというのであります。
   〔私語する者多し〕
 実際に夜見に行ってみますと、赤い炎のようなものがやみ夜に幾つも浮かび上がり、まさに異様な雰囲気を醸し出しておりました。実に不気味で、億病者の私は足を踏み入れるのも(笑声)ためらわれたのであります。
   〔私語する者多し〕
 これからの季節、肝試しにはもってこいであり、
   〔私語する者あり〕
自信を持ってお勧めをいたしますが、
   〔私語する者あり〕
そんなつもりでもなければ、とても近づく気にはなれません。
 6月29日から歴史博物館では「大妖怪展」が開催されるわけですが、(笑声)
   〔私語する者あり〕
それにあわせて岐阜市もなかなか粋な演出をするものだという(笑声)地域の方からのお褒めの言葉もいただいております。(笑声)
   〔私語する者多し〕
 一方、岐阜公園内の金華山ロープウエーでは、7月15日から8月31日までの間、夜間営業をされますが、岐阜の観光業界、長良川の旅館街では、岐阜の夜景をぜひ売り物の1つにと、函館、神戸とまではいかないかもしれませんが、この岐阜のすばらしい夜景を楽しんでいただこうと、アフター鵜飼としてもお客様に積極的に御案内をしておみえです。
 しかし、その通り道がまさにさきに申し上げたとおりの状態であり、せっかくのお客様に近づくなと言っている状況なのであります。このセンスの悪いお化け屋敷を早急に閉店するよう工夫を
   〔私語する者あり〕
すべきと考えますが、いかがでしょうか、都市計画部長にお伺いをいたします。
   〔私語する者多し〕
せっかくの機会ですので、岐阜公園再整備計画に関連して思うところを申し上げ、あわせてお尋ねをいたします。
 現在岐阜公園は、信長にちなんだ歴史公園として計画、再整備が進められております。これは、観光岐阜にとって目玉であった鵜飼観覧船の乗船人員が以前ほどまでに戻ることが難しい現実を考慮し、新たなもう一つの観光の目玉をつくらなければならないということで、岐阜公園をゆかりの武将・信長をモチーフとしたテーマパークとすることで観光岐阜の魅力アップを図ろうとするものであったはずであります。しかしながら、完成予定の図面を見る限り、とても静岡や東京からわざわざ岐阜に「信長」があるといって足を運んでいただける観光拠点として認識されるものとは思えないのであります。つまり「信長の庭」という庭園の整備、「信長の館」の復元、楽市楽座の物販棟だけでは足りないと思うのであります。
 予算に限りがあることも考える中、例えば、さきに村山議員もおっしゃられましたが、歴史博物館の半分を戦国時代に特化をし、その部分について、会場に入ると、例えばの話、まず最初の部屋がどしゃ降りの雨の中を2,000人足らずの軍勢で4万人の今川勢を打ち破った桶狭間の合戦、これを映像と音声と人形の動きで再現をする。順路を進むと、次の部屋は、藤吉郎が一夜城を築いての稲葉山城攻め、順路を進めば、次は武田の無敵の騎馬軍団に対し鉄砲隊が三段撃ちで迎え撃った長篠の戦い。階段を2階に上がって最初の部屋が、安土城または京の都で派手な衣装で満足げな信長とキリシタンバテレン、そして、最後に、燃え上がる炎の中で最期を迎える本能寺。大分割愛をいたしましたが、約30分で戦国絵巻が体験できますよといった
   〔私語する者あり〕
演出を含めた展示に半分を切りかえる。極論を言えば──おしかりを受けるかもしれませんが、極論を言えば、加藤栄三・東一美術館も丁重にお断りを申し上げて、(笑声)しかるべき場所にお移りをいただき、その建物を「信長」の展示館にする。こうしたことによって岐阜公園内の内苑の四隅に見どころが生まれ、バス停や予定をされる観光バス駐車場を出発点として「信長の庭」で結んで回遊性が生まれる。さらに、岐阜公園外苑の日中友好公園についても、長良川の旅館街、古い町並み、鵜飼乗船場からの信長公園を結ぶ動線として、その真ん中に広大な中国があるというのは、いかにもふつり合いであり、日中友好の碑や戦没者の碑には細心の配慮をしながらも、内苑からの連続性を持った歴史公園的なイメージとして一体化をさせることで、スケール的にも整うものではないかと考えます。この程度で初めて他県からもお越しをいただける観光地の誕生と言えるのではないでしょうか。
 そこで、都市計画部長にお伺いをいたします。
 この岐阜公園を中途半端な、「信長」もあるけれども、何でもある。何でもあり公園として完成とするのか、遠方からもお越しをいただける観光拠点の信長・歴史公園としていきたいのか、当初からの目的を踏まえてお答えをいただきたいと思います。
   〔私語する者あり〕
 次に、GIFUストリートカーニバル2000に関連をしてお尋ねをいたします。
 GIFUストリートカーニバル2000はウエルカム21ぎふのシンボルイベントの1つでもあり、商店街など地域の皆さんに主体性を持っていただきながら、県、市が全面的にバックアップをしつつ、9月23日から10月22日にかけまして、JR岐阜駅から柳ケ瀬商店街にわたる中心市街地を舞台として1カ月間にわたり各種のさまざまなイベントを展開するという、最近暗い話題の多い県都岐阜市の中心街にあってその活性化につながる起爆剤となり得るイベントと伺っております。その支援体制を一層強化すべく、市においても今年度より担当者を置いて準備を進めているところであります。
 また、この趣旨に賛同した市民有志による「まちづくり百人衆」には柳ケ瀬の商店主や学生、教師、イベント業者、会社経営者なども集まり、「こがね塾」と呼ばれる会議では、新しい新鮮な発想で21世紀に向けた町のにぎわいづくりについて熱心に議論をされているそうであります。
 イベントの計画の一部を聞くところによれば、路面電車愛好家の方の提案により路面電車の綱引き大会といいますか、信長まつりのパレードでちょうど交通規制中の徹明町付近で路面電車を皆で人力で引っ張って動かし、その力を競うというような企画も練られているようであります。これは「市電は岐阜のお宝です」と銘打ち、ただ単に今回路面電車をゲームの道具やおもちゃにするというのではなく、古くから市民の足となって岐阜市の発展に貢献しつつ働き続けてきた路面電車が、一時モータリゼーションの進行の中で肩身の狭い状態であった時期もありましたが、環境に優しい乗り物として交通弱者の身近な足として、今や全国的にも見直されてきている。また、中心市街地活性化にも欠かすことのできない有効な交通手段である。そういったことも踏まえて、ぜひ岐阜市民の生活の一部として愛される路面電車のファンづくりの一助となればという思いも込めて立案をされ、名鉄も協力をするものだと伺っております。そのほかにもさまざまな企画が現在熱心に練られているようであります。
 さて、開催まで、あと3カ月半となってまいりました。地域の皆さんに主体性を持っていただき進めていく中では、それぞれに土壌の異なる商店街や市民のまちづくり団体の皆さんの間には、それぞれに前向きながらも若干の温度差もあるでしょうし、そういった全体の調整を図る役割は市がきちっと果たし成功に導いていかなければなりません。自分たちの町のにぎわいを自分たちでつくり出そうという、このGIFUストリートカーニバル2000の趣旨は、成功をすれば今後の中心市街地活性化の必ずや力となっていくものと思います。改めてこのイベントの持つ意味合いと、岐阜市として把握をしている現在の準備状況を経済部長にお伺いをいたします。
 また、中心市街地の皆さんや市民有志が力を合わせて盛り上げていこうというこの生まれた芽を単年度の一過性のお祭りとして終わらせるのは大変もったいない話であり、うまくいったなら、来年以降にもこの芽を育てていくことが中心市街地の再生に大きく貢献するものと考えますが、そのあたりのお考えについてもお尋ねをいたします。
 最後に、記章、この上着の胸につけるバッジでありますが、職員のこの襟章についてお伺いをいたします。
 私が民間企業の勤務の中で常識だと思っていたことが市役所は違うのかどうか、確認をしておきたいと思うのでありますが、それはこの襟章の着用方についてであります。すなわち勤務の時間中は名札と上着の襟章をきちんと着用することは当たり前であり、身だしなみの基本だと思い、部下にも指導をしてきたのであります。以前に読んだ本の中に、こんな会社はだめになるというような記述がありました。お客様とすれ違う廊下をスリッパでぱたぱたと歩く社員がいるだとか、そういったことと一緒に書いてあったのが襟章をつけ忘れている社員が多いと、そういうのも一緒にあったことを記憶をいたしております。
 岐阜市の職員の多くは名札はつけていますが、襟章はつけていないので、岐阜市には襟章が存在しないのかと思いましたら、全員に1個ずつ支給をされているんです。それをなぜ勤務の時間中の上着につけていないのか。時には人間でありますから、前日の上着からつけかえを忘れることもあるでしょう。しかし、例えば、その日が竣工式の受付係を言いつけられた日であれば、これはしまったと思い、庶務係に頼み込んで予備を借用するなり同期生のものを借用するなりして冷や汗をかきながら間に合わせた。ところが、岐阜市においては、さきに行われた北保健福祉センターの完成式やふれあい農園の完成式典の上着にもついていなかったのでありました。職員の規律という意味では大変だらしなさを感じるわけでありますが、全員に支給をしてある襟章の上着への着用について、どうなっているのか、市長室長にお伺いをいたします。
 事務局の方、お願いします。
   〔私語する者あり〕
 ところで、そのバッジをお見せをいただきますと、この岐阜市のバッジというのが大変体裁が悪いのであります。(笑声)このバッジは、昭和12年に作製をされてから変わらない漢字の岐阜の「岐」の字を図案化した古くさいもので、
   〔私語する者あり〕
ファッションシティー岐阜の旗降り役としては随分なデザインであります。
   〔私語する者あり〕
 調べますと、このデザインは、岐阜市のこのマーク、井ノ口の「井」のマークですが、こういうものとは全く違いまして、襟章以外には使わない、このためだけのマークのようでありますから、改めたらいかがかと思うのであります。
 市役所の中において市のバッジがまばらにしか見られない一方で、経済部の職員の胸にギフチョウ、長良川国際会議場のシンボルマークでありますが、また、保健福祉部の特に旧──3月までの衛生部の職員の胸にレッドリボン、エイズ患者の方に偏見を持たないという決意のデザインでありますが、先週あたりからは一部の幹部職員の胸に高校総体のカラフルなデザインのもの、こういったものが見受けられます。きょうは事務助役はギフチョウ、(笑声)
   〔私語する者あり〕
技術助役はインターハイですね。(笑声)
   〔私語する者あり〕
 それぞれに洗練をされた、また意味を込めて工夫を凝らしたすばらしいデザインであり、各部署が取り組む仕事に合わせたバッジをつけておみえになる。これはいいと思うんです。しかし、こうしたセンスのよいバッジに比べて、これであります。(笑声)市では職員に対する制服の貸与、着用の義務づけの制度を廃止をする方向で、この1年間を試行期間として検討されてきており、間もなく結論が出されますが、その浮いてくる経費が毎年約400万円、バッジがそのかわりに身分を示すものだと考えれば、1人に1個500円程度、1回限りの支給であります。裏もねじ込み式をピン式に変えて取りつけやすくし、ぜひともファッションシティー岐阜にふさわしい、職員も洗練されたおしゃれなデザインだと喜んで身につけていくくらいのものにしていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 そこで、市長室長にお伺いをいたします。
   〔私語する者あり〕
 現在のこのバッジのデザインをどう評価されるか。また、作製から60年の時を経た今、ファッションシティーの旗降り役にふさわしい新しいデザインのバッジ作製について、お考えのほどをお伺いをいたします。
 以上で私の第1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   〔私語する者多し〕

◯副議長(早田 純君) 教育長、安藤征治君。
   〔安藤征治君登壇〕

◯教育長(安藤征治君) 情報化教育の持つ危険性について、2点の御質問でございました。
 1点目の、危険性の認識についてであります。
 急激に進展しつつある情報化社会において、児童生徒の情報活用能力の向上を図るために、各学校において情報教育を実施しているところであります。議員御指摘のように、情報技術、特にインターネットの普及により、国内だけでなく世界じゅうのさまざまな情報を学校あるいは家庭にいながらにして瞬時に入手かつ発信できる環境が整ってまいりました。その中では有益な情報だけではなく有害と思われる情報も容易に得ることができるようになりました。そのため活用の仕方によっては、児童生徒が自室に引きこもり、友人や家族との触れ合いがなくなったり、また、ネットワーク上の仮想空間に没頭し過ぎることにより、時には現実感を喪失し、さまざまな社会的問題を引き起こす可能性もあると認識しております。
 そこで、2点目の、学校教育における指導についてでございますが、情報教育において情報機器やインターネットの操作方法だけでなく、それらを活用した間接体験、疑似体験の場において物事を総合的に認識、判断する力や態度を育てていこうとしているところでありますが、その基盤としていることは、実際に人と触れ合う活動や動植物や物に直接触れたりする体験活動を通して心豊かな人間性を育成することであります。さらに、それに加え、情報モラルや情報発信の責任についての理解とあわせ、情報を選別する目を養うとともに、高度情報通信社会の中を主体的に生き抜いていく児童生徒の育成を目指していきたいと考えているところでございます。
 以上です。

◯副議長(早田 純君) 経済部長、多田喜代則君。
   〔多田喜代則君登壇〕

◯経済部長(多田喜代則君) まず、観光行政につきましてお答えをいたします。
 大垣博は3月25日から10月9日までのロングランで一大イベントでございます。本市といたしましては、大垣博入場者の岐阜市内への入り込み客を期待いたしまして、会場内で鵜飼・岐阜名所図鑑等のパンフレットの配布をしていただいております。また、立体映像によりまして「長良川の鵜飼」「信長の楽市楽座」の2本を上映していただいておるところでございます。
 議員御質問の入場料金の割り引きが受けられるタイアップ施設については、決戦関ケ原大垣博実行委員会が文化観光施設をリストアップして、昨年12月に各施設に依頼書を発送し、タイアップする施設を決定された経緯がございます。今回調査をしたところ、岐阜市内の観光施設も岐阜城、岐阜市歴史博物館、金華山ロープウエーなどがリストアップされていたものの、ふくそういたしまして、また情報入手ができなかったものでございます。現在このような入場料金を割り引きする制度は、コンベンション・ビューローが発行しております文化観光施設割引入場券、岐阜長良川温泉旅館協同組合が発行しております観光施設割引券、飛騨・美濃体験博ガイドブックでの岐阜エリアの優待施設、高校総体での優待券などがありまして、それぞれが各文化観光施設と協議して入場者の増を目指して発行しているものでございます。
 御指摘の件につきましては、タイアップ施設に参加することが集客力のアップにつながると思われますので、まだ時間がございますので、早速に大垣博実行委員会にタイアップ施設の申し込みをいたしたいと存じます。(笑声)
   〔私語する者あり〕
 第2点の、議員御指摘の民間企業の観光施設では当然のこととなっております旅客誘致のセールスに取り組む姿勢につきましては、行政が事業として展開しなければならない姿勢、心構えとは何ら変わるものではないと認識をいたしております。今後はきめ細かい情報収集をいたしまして、観光客のニーズを把握し、積極的な集客意識、行動意識を持って観光客の誘致を推進するべく、経済部が中心となりまして展開してまいる考えでございます。
 次に、GIFUストリートカーニバル2000についてお答えをいたします。
 まず初めに、GIFUストリートカーニバル2000を開催する趣旨といたしましては、岐阜市の活性化方策としては中心商店街の活性化が不可欠であります。市民とともにイベントを計画、実行しながら、従来の商店街イベントとは違う取り組みで、今後の商店街のあり方を実験的に探るところにあると認識をいたしております。そして、それらのイベントによりまして中心商店街への集客力を強めていくことは、岐阜市第4次総合計画のコア100万計画の求心力である都市機能を高めることに寄与するものと考えております。
 次に、本市が現在まで把握しております準備の進捗状況を申し上げます。
 GIFUストリートカーニバル2000は、大きく分けまして岐阜県のウエルカム21ぎふシンボルイベント実行委員会が主催するイベント、市民の集まりである「GIFU21世紀まちづくり百人衆」が主催するまちづくりイベント、各商店街が独自に企画される商店街協賛イベントの3つのイベントに集約されております。その中で議員お話にもありました、路面電車の綱引き大会などは「GIFU21世紀まちづくり百人衆」から提案された企画であり、現在各方面に御協力いただきながら検討をしているところでございます。また、商店街協賛イベントにつきましては、できる限り多くの商店街に御参加いただき、中心市街地活性化のきっかけになるよう県と市が一体となって各商店街に依頼しているところでございます。確かに御指摘のように若干の温度差があることは否めませんが、昨年度から柳ケ瀬にサテライト事務所を設け、そこから商店街と接点をつくるという地道な努力が結びつつあるというのが現状でございます。一方、ウエルカム21ぎふシンボルイベント実行委員会が主催するイベントは、「ストリートグラフィティ」という体験型イベントと、「バーバパパ世界をまわる」という親子で楽しむイベントがあります。その2つのイベントを含めました回遊チケットを7月11日から発売する予定でございます。
 いずれにいたしましても、岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会、岐阜市商店街振興組合連合会、自治会、商工会議所、市民のまちづくり団体等と一緒になり、この1カ月間にわたるイベントが中心市街地の起爆剤となるように体制づくりを進めております。同時に、今回のイベントの成果を一過性のものとすることなく、市民オーナーシップの立場で市民や商店街の皆様が新しい町づくりに積極的に御参加いただけますように最大限の協力支援もしてまいりたいと存じております。
 以上でございます。
   〔私語する者あり〕

◯副議長(早田 純君) 都市計画部長、小林 忠君。
   〔小林 忠君登壇〕

◯都市計画部長(小林 忠君) 岐阜公園の再整備についてお答えいたします。
 1点目の、公園内の照明についてでございますが、岐阜公園は「信長」をテーマとした公園を目指しており、往時の雰囲気を醸し出すよう、かがり火をイメージした照明灯を配しているものでございます。照明はかがり火のイメージに沿うよう赤色系のものを採用いたしましたが、御指摘のような意見もございますので、今後色合いや照らし方につきましては、色彩に詳しい景観アドバイザーに相談する中で調整をしてまいりたいと考えております。
   〔私語する者多し〕
 次に、2点目の、岐阜公園再整備の方針についてでございますが、岐阜公園は、明治15年、太政官布告によりまして、公園として開設以来幾多の改修を行いながら多くの人々に利用され、岐阜市を代表します総合公園として、地域の人々や市民、そして観光客になれ親しまれてまいりました。このようなことから、過去には動物舎や水族館があり、外苑におきましては本市と杭州市の姉妹都市提携の記念として友好庭園を整備してまいったものでございます。しかし、時代の移り変わりとともに公園に対するニーズも変化してきたため、金華山、長良川という自然環境を十分に活用し、観光の目玉となる整備内容を検討し計画したところでございます。
 内苑整備は、すぐれた景観と文化、歴史性をあわせ持つ集客力のある魅力的で個性的な歴史公園とするため、「信長」をテーマにした再整備を進めており、この整備では市民の健康保持、余暇時間の過ごし方など地域社会への貢献はもとより、本市の知名度の向上、経済の活性化などにつながることをねらいとして進めてまいりました。
 議員御指摘の人を呼ぶにふさわしい観光地区の拠点といたしまして、魅力の向上につきましては今後とも研究をしてまいらねばなりませんが、長良川プロムナード計画や金華の町と一体となった整備計画の中で長期的な展望に立って考えてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯副議長(早田 純君) 市長室長、江口 弘君。
   〔江口 弘君登壇〕

◯市長室長(江口 弘君) 職員記章の着用とデザインの一新についてお答え申し上げます。
 本市職員につきましては、岐阜市職員徽章佩用規程がありまして、その中で「職務執行中及職員タルコトノ表示ヲ要スル場合ハ必ズ之ヲ左胸部ノ見易キ部分ニ佩用スベシ」とされております。本市職員であることを表示するものとして、この職員記章とは別に、本市の市章を表示した名札の着用をさせておるところでございます。市民の皆様と直接に対面しての職務が基本であるため、この名札の着用を徹底してきており、平成9年にはカジュアルフライデーの定着に伴い名札のデザインを一新したところであります。事務服の自由化の試行に伴い、この職員記章の着用率が下がったものと思われますが、公務員としての品位を保ち、本市組織の一員であることの認識を深め、その責任を自覚するため、名札とあわせて上着に職員記章を着用するようにしてまいりたいと存じます。
 また、現在の記章は制定以来の古いもので、古いイメージがありまして、ねじ込み式で着脱が容易とは言えない形状でありますので、身につけやすい形状へデザインなどを研究してまいりたいと存じております。
 以上です。
   〔私語する者あり〕
   〔「議長、1番」と呼ぶ者あり〕

◯副議長(早田 純君) 1番、松原和生君。
   〔松原和生君登壇〕

◯1番(松原和生君) それぞれ御答弁をいただきましたので、幾つかの御要望を申し上げます。
 まず、情報化教育の持つ危険性についてでありますが、その陰の部分をきちっと認識をしておみえになることは了解をいたしました。体育など体を動かす楽しみ、野外教育での自然との触れ合い、パソコン教育の直接の授業ではその危険性やルールについて事あるごとに説明をしていくなど、いろいろな方法があるのでしょうが、道を誤らせぬようお育てをいただきますようにお願いをいたします。
 また、もう一つ、視力についても若干心配をいたしております。私の生まれた昭和39年は東京オリンピックの開催をされた年であり、後にカラーテレビ元年と呼ばれる年であります。子供のころにテレビをすぐ近くで見ていますと、視力が悪くなるから下がって見るようにと親から強くしかられたものであります。しかし、パソコンはまさにすぐ近くで細かい文字を、また、速く動くものを注視するわけでありますから、視力に及ぼす影響がないとは言えません。そういうところにも配慮をしていただきながら、引き続き積極的に情報化教育を進めていただきたいと思います。
 観光行政に取り組む姿勢についてでありますが、大垣博のパンフレットの話は、幅広い経済部の仕事の中ではもしかしたら重箱の隅をつっつくような質問と、こういったことにもなるのかもしれませんが、しかし、これは幾度も指摘がなされている鵜飼の旅客誘致その他の話でも全く同じでありまして、御答弁にあった観光行政に取り組む姿勢を徹底をしていっていただきたいと考えます。
 岐阜公園の再整備についてですが、観光を主眼に置いた、そういう時点において、私はこの仕事は経済部の仕事であるべきと思うのであります。つまり観光ニーズに一番詳しい経済部が施工主となり、図面を引く力がないから都市計画部という業者に発注をする。教育の博物館はテナントである。そういう関係であれば、午前の村山議員の御指摘を含めてうまく進むのではないかと思うんです。役割ではなく何を目的にやるかということ、その目的を担うのはどこかということ。今後の長良川プロムナード、また、鏡岩水源地に計画中の公園整備についても同じことだと私は思います。経済部長、都市計画部長、そして、調整役の理事兼総合企画部長、そして市長、私のこの発言はぜひとも記憶をしておいていただきたいと考えています。
 GIFUストリートカーニバル2000については、御答弁のとおり、最大限の努力、支援をお願いをするものであります。
 市職員の上着の襟章についてでありますが、現在のバッジのデザインについてを、若手の職員から、こちらにお見えの一部の部長さんまで10人以上の方に御意見を伺いましたが、ひとり残らず口をそろえて「センスが悪い。」と言われました。(笑声)
   〔私語する者あり〕
 ファッションシティーの岐阜市であります。間もなく結論が出されるでありましょう制服の自由化、こうしたことを機に、ごく早い時期にファッションシティーにふさわしいデザインへの切りかえを実施されますよう御期待をいたします。
 以上、申し上げまして、私の質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。
   〔私語する者あり〕