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平成22年6月議会(一般質問)
◯12番(松原和生君) おはようございます。
〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕
発言通告に基づき、順次お尋ねをいたします。
まず初めに、岐阜と信長を結びつける濃姫についてお尋ねをいたします。
岐阜市では、1つの柱として、信長を生かしたまちづくりを目指しています。
具体的には、昨年、信長学フォーラムを開催をし、また、信長塾を開講、信長公居館跡の発掘を進めるなどの取り組みを進めています。
また、昨年には、岐阜駅前に黄金の信長像の寄贈を受け、少々雑音も聞きますが、岐阜の新しいシンボルとして定着しつつあります。
私も、歴史上のだれもが知る英雄で、人気が高く、岐阜市に縁の深い信長を掲げたまちづくり、まちおこしへの取り組みには賛同をいたします。その思いを前提に質問をいたします。
時折いただく御意見の中に気になるものがあります。私の友人には、尾張地区、名古屋地区の人間も多いのですが、よく投げかけられる素朴な疑問として、普通、信長は尾張だろう、なぜ隣の岐阜が特別に信長だと騒いでいるのかという声、また、もう一つの御意見は、岐阜のもう一人の英雄斎藤道三がすっかり忘れ去られていないかという声です。もっともな部分もあると感じます。
現在、信長とのかかわりをうたう都市は幾つもあります。その中で清須にも小牧にも安土にもない特別な御縁が実は岐阜にはありました。
それは正室濃姫の存在です。そして、その濃姫は、もう一人の英雄斎藤道三の娘という存在でもあります。濃姫という通称は美濃の国出身の高貴な女性という意味で呼ばれ、結婚後の呼び名とされており、本当の名前は、帰るチョウチョと書いて帰蝶といいます。
「井ノ口」を「岐阜」と命名したこと、岐阜に9年間住み、京に攻め上った時期には天下に号令を発する拠点となったこと等々が岐阜と信長の物語ですが、もう一つ、濃姫・帰蝶の存在を信長のイメージを邪魔しない程度にですが、エッセンスとして上手に絡めていくことで、岐阜だからこその物語、よそにはない岐阜だからこその信長の存在を全国にアピールできるのではないかと考えます。
そう思うとき、現在の本市の信長を生かしたまちづくりの流れの中で、濃姫の存在がいかにも薄過ぎるのではないか、利用し損ねているのではないかという気がしています。
そこで、市長にお伺いをいたします。
信長に光を当て、一枚看板に人気の高い信長を持ってくる戦略は結構ですが、そこに、信長の正室である濃姫、斎藤道三の娘でもある濃姫・帰蝶の存在を、もっと上手に絡めていくことが、岐阜だからこその信長という物語、イメージづくりに有効だと考えますが、信長を生かしたまちづくりをリードされる市長のお考えをお伺いをいたします。
次に、市街地に出没するイノシシ対策についてお尋ねをいたします。
〔私語する者あり〕
先日、伊奈波神社に近い住宅地にイノシシの群れがあらわれ、興奮した飼い犬がかまれて大けがをし、
〔私語する者あり〕
助けようとした御主人も手にけがを負うという事件が発生しました。
ほかにもこの数年、金華山のあちこちにイノシシが出現し、警察や市役所に通報される事件が相次いでいます。
夜11時ごろ、岐阜公園の日中友好庭園のトイレ付近を巨大なイノシシが歩いているのを見て、びっくりして警察に通報したという市民がいます。また、善光寺付近で深夜イノシシを目撃した市民が警察に通報し、警察は駆けつけるとともに、市役所に協力を要請しました。警察官と、市役所の守衛室から自宅に連絡を受けた農林部と、そこから依頼を受けた猟友会の方で捕獲しようとしたところ、イノシシは国道256号線、いわゆる長良橋通りまで逃走し、市役所方面に曲がって少し走った所で網をかぶせて取り押さえられ、駆除したそうであります。その際、イノシシの血がかなり流れたのを市役所内部の連携で環境事業部の方に洗い流していただいたそうで、長良橋通りは夜が明けるころには何事もなかったようにきれいだったと聞きますが、大変御苦労さまでございました。
松尾芭蕉が滞在したことで有名な妙照寺の境内には繰り返しあらわれて土を掘り起こし、庭のカキツバタは無惨な状態になっています。──ちなみにこれが以前1頭、金華地区内の民家の間から駆除して搬出しようとした、このイノシシを運び出すところの写真です。前に結びつけて車に乗せていくところで、火葬場か焼却場に運んで処理されたということです。
〔私語する者あり〕
車の横幅からはみ出しているようにも見える大きさであり、昨年末には県内でイノシシに襲われた男性が死亡する事件があったことを考えると、不安であります。つい先週にも警察への通報が入っているはずであります。
市街地に、そして、売り出し中の岐阜公園にも頻繁にあらわれるイノシシを、市民、来訪者の安全、安心のために早く駆除しなければならないと考えます。
そこで、農林部長に本来の農業、林業の話でなくて申しわけありませんが、所管ということですので、お伺いをいたします。
このイノシシの群れ、少し前までは金華山では聞いたことのなかったイノシシという生き物が、いつごろ、どこから入り込んできたもので、果たしてどれくらいの数が生息していると推測されるのか、人への危険性はどうなのか。また、私自身もこの数年たびたび申し入れをしてきましたが、これまでどういう対応をとられてきたのか。そして、とうとうけが人まで出るなど、事情が深刻化していますが、今後の対策についてお尋ねをいたします。
〔私語する者あり〕
次に、学校における遊具の設置基準についてお尋ねをいたします。
〔私語する者多し〕
昨年、市内48の小学校のうち、約半数の24の小学校から、何らかの遊具が撤去をされました。
〔私語する者あり〕
これは2007年大垣市の小学校で木製遊具が壊れ、遊んでいた児童13人がけがをした、そうした事故を受けて、安全性の調査をし、その結果、撤去に至ったものです。残念ですが、子どもたちの安全、安心のためには仕方のないことだと思っています。
しかし、心配なことは、そのほとんどの遊具が補充をされておらず、当面その予定はないということであります。中には学校にブランコがなくなった小学校や登り棒がなくなった小学校が出てきています。
私は思うのですが、小学校であれば、最低限、体力づくりに必要な道具として、例えば、鉄棒、それから、ぶら下がる高鉄棒、登り棒とうんてい、また、子どもは遊ぶことも仕事ですから、休み時間のためのブランコと滑り台ぐらいは、学校に音楽室や理科室があるというように、必ずあってもよいと思うのであります。もちろん、その最低限の種類が何かについては私のただのイメージであって、専門的な御判断をいただければと考えますが、現在その基準を全く持っていない状態で撤去だけが続き、補充がなされていかないということは、いかがなものかと思うのであります。中には、複合遊具など、地域からの寄贈、PTAからの寄贈のものもあり、その結果として学校間の違いができることは仕方ないとしても、まずは、体力づくりと遊びに最低限必要なもの、これだけは要るというものを設置の最低基準として教育委員会がしっかりと持って、そうしたものについては設置、補充をしていくべきでないかと考えます。
そこで、教育長にお伺いをいたします。
この数年間に撤去した主な道具の数と種類は何か。かわりの遊具を設置しているのかどうか。学校の遊具の種類について、設置の最低基準というものがあるのかどうか。そして、もしないのであれば公平性の観点からも準備すべきでないかと思いますが、そのお考えについてお尋ねをいたします。
次に、金華山の林野火災についてお尋ねをいたします。
岐阜市東部の大規模な林野火災から8年がたちました。多くの市民や企業のボランティアの御協力もあって山は緑を取り戻しつつあります。林野火災の恐ろしさを改めて思い知らされる災害でありました。
そうした中、ことしに入ってから、かつてないペースで林野火災が多発をしています。一昨年が3件、昨年が2件の発生だったのに対し、ことしは半年を待たずして既に7件の発生であります。
そして、特筆すべきは、金華山山系にそのうちの6件が集中しているということであります。うちゴールデンウイークに4件が発生しており、3件が同じような場所であったということです。幸い通報も早く、小さいうちに消しとめてはいますが、市街地に近く、観光や健康づくりで家族連れからお年寄りまでが入山しており、頂には観光の拠点施設岐阜城もある中、万が一のことがあってはなりませんし、その際の被害は人命はもちろんのこと、甚大なものになると心配せざるを得ません。
そこで、都市防災部長兼消防長にお伺いをいたします。
改めて、林野火災の発生件数の推移と発生時間などの傾向はどのようになっているか。火災の発生原因は一体何であったのか。また、岐阜市東部の林野火災以降どのような取り組みを行ってこられたのか。そして、今回は不審火の可能性も高いと聞こえてきており、そうなると、たばこの投げ捨てや、たき火などの注意を訴える従来の広報だけでは限界があると思われますが、関係向きとの協力もあわせ、今後の取り組みについてお尋ねをいたします。
次に、住宅用火災警報器の設置義務化についてお尋ねをいたします。
住宅用火災警報器について、御承知のように、新築住宅については平成18年6月から設置が義務化されました。そして、既存の住宅については、平成23年・来年6月1日から義務化となります。その点については過去に本議場でも質問がなされていますが、いよいよあと1年を切ったわけであります。
昨年の秋に、岐阜小学校の行事で、ふれあいウォーク・まち歩きが行われました。子どもたちを、学年を超えた縦割りのグループに分けた上で、保護者と御年配の方を含めた地域の方がそれぞれくじを引いて加わり、即席の3世代の大家族がたくさんできます。そのグループごとに、チェックポイントでクイズなどを解きながら、地域を学び、地域との交流を深めながら回ってくる、こういうものですが、岐阜小学校の京町校舎での最後の年度でもあり、京町校舎周辺の官公庁を中心にコースが組まれました。
その目的地の1つが消防本部でありました。そこで出題された問題、「ここにあるのは住宅用火災報知器です。──失礼しました。──住宅用火災警報器です。火事を早く発見すれば、逃げおくれを防いで命を守ることができます。アメリカでは住宅用火災警報器をつけてから、住宅火災で亡くなる人が何と半分に。日本でも新築の住宅には平成18年6月1日から取りつけが義務づけられています。さて、もうすぐすべての住宅に取りつけが義務となりますが、それはいつからでしょうか。次の中から選んでね。」という三択でしたが、ほかの問題と比較して正答率が低く、改めて心配になりました。
義務というと少し嫌な言葉かもしれませんが、自分の命、愛する家族の命を守ってくれるためのものであります。
1年前の6月議会で信田議員が質問された際の普及率は41.6%とのことでありました。我が家もおくればせながら用意をいたしました。
そこで、都市防災部長兼消防長にお伺いをいたします。
現在の普及率はどれくらいであるのか、それは、想定内と言える数字なのかどうか。罰則規定などはないのか。また、設置したくても困難な弱者の方への対応策の状況はどうか。そして、あと1年を切った今後のさらなる取り組みについてお尋ねをいたします。
最後に、小規模共同調理場方式のわかってきた問題点についてお尋ねをいたします。
岐阜市では、学校給食におけるO―157などの食中毒の危険をなくすため、調理機器などから床に水を落とさない構造であるドライシステム調理場に順次切りかえていくという方針を決めました。
そして、現在の給食室の改造では転換が困難なこと、予算に限りがある中で早くすべての学校をドライシステムに転換させる必要があることなどを勘案し、基本的に中学校の給食室をドライシステムにつくりかえ、その中学校区内の小学校の給食を合わせてつくり、保温食缶、保冷容器で温かいものが冷めないような方法で小学校に配送していく小規模共同調理場方式を用いて進めていきたいということでありました。
その第1号となる境川中学校の工事が、今、想定外の事情で半年以上おくれているということですが、その理由について、まず初めに、教育長にお尋ねをいたします。
私は3年前に市内の小学校から給食室がなくなることについて反対の思いから、本会議や説明会などで質問をしたことがあります。
当時の学校保健課長は、将来、中学校にはドライシステムの給食室があって、中学生になったとき、そこで給食に間近にかかわることができるのだからというふうに言われた記憶があります。
仮称・南中学校の設計図を見ました。生徒がドライシステムとなった給食室に給食をとりに行く動線はありません。尋ねると、トラックで100メートルほど運び、南側の門から校舎内の配ぜん室に搬入するそうです。
これはもう中学校の給食室ではなく、全く独立した給食工場であり、別のものです。複数校分つくる以上、法的にも工場ということになり、小規模共同調理場に図面上ほぼ合致する中央青少年会館の区画ではっきりと仕切りをつけないと、今度は学校の敷地全体が工場扱いになってしまい、大変なことになるので、別のものとして扱うようフェンスか何かで仕切る計画になっているそうであります。法的にと言われては仕方ありません。
ちなみに境川中学校は用途地域の指定の関係もあって、この点では事情が違うようであります。
さて、今後、市内のすべての中学校で毎年続いていくであろう工事では一体どうなっていくのか。現在の給食室の転用はできません。果たして既存の各中学校で、学校の運動場かどこかを中央青少年会館くらいの面積、切り取って減らすとしたらどうなるのか。
我が会派には元梅林中学校のPTA会長と元明郷中学校のPTA会長がみえますので、聞いてみましたが、そんな面積はとても出てこない、考えられないということです。
入り口の段階で、いろいろと難しい問題がわかってきました。
そこで、教育長にお伺いをいたします。
まず、過去の説明会の資料によると、平成21年からの10年間ですべての中学校をドライシステムの小規模共同調理場に転換するとしていますが、その計画は遅滞なく進行中で、計画期間内に完了できる見込みなのかどうか。
また、私はかつて学校に給食室は残すべきだと言った立場ですが、完全な工場となれば別であります。広くない中学校の敷地を大きく削り取って、そこに工場をつくる必要があるのか。それくらいならば、市の遊休地や工業団地の数カ所にもっと大きい共同調理場をつくって、そこから配送したらどうか。
実際に、現在、旧岐陽中学校から工事中で給食のつくれない境川中学校へ遠路運んでいます。例えば、この旧岐陽中に旧市内の小中学校分の給食をつくる共同調理場をつくったらどうか。市が一連の提案の根拠とされている学校給食審議会の答申は、小規模とはなっていません。
今、改めて食中毒のないドライシステムにすること、予算の関係もあり、設置箇所はすべてにはできないこと、子どものために早く全部を完了させたいこと、これらの目的をすべてかなえながら、わかってきた問題点を方向転換できる、今が最後のチャンスだと思いますが、そのお考えについてお尋ねをいたします。
以上で私の第1回目の質問を終わります。(拍手)
◯議長(林 政安君) 市長、細江茂光君。
〔細江茂光君登壇〕
◯市長(細江茂光君) どうも、おはようございます。
〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕
ただいまの御質問にお答えをいたします。
岐阜と信長、この間を持つであろう濃姫というものをもっと活用したらどうかという御質問かと思います。
岐阜市では今、信長公の居館跡の発掘事業を行っていますし、また、ソフト部門としては信長フォーラムというものをやっています。また、昔から信長まつりというのもありまして、いろんな意味で、今、岐阜市では信長公というのに脚光を当てているということになります。
信長公の魅力はいろいろありますし、いろいろと批判される部分もありますが、大変、現代にも通用する魅力、あるいは現代にも通用するさまざまな改革というものもあるかと、そういうものを新しく掘り起こして岐阜市の活性化に利用していこうと、こういうふうに思っているわけであります。
御指摘のように、信長公ゆかりの地というのはいろいろたくさんありまして、信長公サミットというのも開催をされています。この夏ごろを今めどといたしまして、信長公が居城を構えたまち、清須、小牧、岐阜、それから、安土、今は近江八幡市というんですが、この4市を連携してですね、協議会をつくろうという話になっていまして、この夏ごろにこの協議会が立ち上がって、主に観光など、広域観光などのですね、歴史性のある回遊性のある観光をやっていこうと、こんな話もしているところであります。
一方で、最近、歴女と言われますように、特に女性を中心として、最近は女性のみならず、男性でもふえてきたそうですが、大変、歴史を好まれる方々がだんだんふえてこられました。都市、あるいは、その観光ということのイメージの1つの重要なブランドとして歴史というのが使われる時代が来ているというふうに思います。
現在、大河ドラマで「龍馬伝」というのが行われていますが、これによって高知県、高知市の経済効果は大変大きいというふうにも言われているわけです。来年、平成23年度の大河ドラマには、「江〜姫たちの戦国〜」ということになるんだそうです。この「江」というのは「細江」の「江」なんですけども、これを「ごう」と読みまして、実は信長公の妹さんでお市の方という方がおられまして、その方の三女を主役とする物語になるようであります。江の方、三代将軍家光さんのお母さんになる方ですが、この生涯を描いた番組が来年流れるということで、岐阜市にまた少し日が当たるのではないかと、こういうふうに思っています。
今御指摘の濃姫でありますが、濃姫にかかわる資料というのが大変少ないということで、大変ミステリアスな方であるということであります。一方で、どんな生涯であったかということについては諸説あってなかなかわからないということだそうであります。わかっていることは、斎藤道三公と小見の方の間に生まれた子どもであるということと、それから、信長公の正室ではありますが、お子様に恵まれなかったというふうに言われているそうです。それで、1582年の本能寺の変のときに信長公と一緒に自害したという説もあるそうですし、また、生き延びたという説もあるそうで、京都の大徳寺の総見院というところに濃姫の墓石(はかいし)があると、墓石(ぼせき)があるという説もあるそうであります。
いずれにせよ、大変なぞに包まれた濃姫ですから、歴史小説家の皆様のみならず、多くの方々の想像力をかき立てるわけで、大変魅力的な方ということになります。小説の中でも濃姫が描かれておりまして、一般的には大変しっかりした人で、聡明で美人の人ということで、大変いいイメージを持って描かれております。鷺山城で生まれましたから鷺山殿とも呼ばれていたようであります。斎藤道三がその実子であります斎藤義龍との戦いで戦死をいたしますが、その後、この濃姫が亡き父の画像をこの市内の常在寺に納めたということも言われております。
濃姫のおかげで、濃姫が美濃の出身だということで、信長公が岐阜に入られた後も心理的な抵抗感が美濃の人々の中には少なくて、大きな反乱も起きなかったというふうにも言われているようであります。また、斎藤道三公の遺言状の中では、美濃の国を婿、信長公に譲るという記載もあるというふうにも言われています。
いずれにせよ、岐阜市と濃姫というのは大変縁が深く、イチゴの名前、あるいは日本酒の名前などにも濃姫という名前が使われていまして、大変地域でも愛されている濃姫ということになろうかと思います。
全国的な信長公と岐阜市をつなぐ、大変、キーパーソンとも言える濃姫を活用した信長によるまちおこしというものをやったらどうかという御提案、大変興味のある御提案だと思います。信長公の傍らに寄り添う濃姫というようなイメージを検討しながら、信長公のまち岐阜市を全国に発信をしていきたいと、こういうふうに思っています。
◯議長(林 政安君) 農林部長、蒔田一雄君。
〔私語する者多し〕
〔蒔田一雄君登壇〕
◯農林部長(蒔田一雄君) 市街地に出没するイノシシ対策についてお答えいたします。
金華山及びその周辺の山に生息するイノシシは、岐阜県哺乳動物調査研究会が発行されております会報によると、1997年に達目洞で初めてその足跡が発見されたと記述されております。
また、生息に至った経緯につきましては近隣の山から移りすみついた説や人為的に持ち込まれた説などがございまして、特定には至っておりません。なお、現在、生息している正確な頭数は把握できておりませんが、
〔私語する者あり〕
岐阜市猟友会会員の調査により、親のイノシシで四、五十頭ほどではないかと考えております。
野生のイノシシは非常に神経質で警戒心の強い動物で、人間の気配を察知すると、それを避けようとする習性があります。また、元来は夜行性の動物ではないのですが、日中も人目を避けて生活しており、突然に人を襲うといった事例は極めてまれであると伺っておりますが、現実に他市町で事故も発生していることから、人への危険性は否めないものと考えております。
金華山には多くの観光客や登山者が入山され、周辺には岐阜公園、梅林公園などの観光地、あるいは歴史ある神社仏閣などもあることから、周辺住民の皆様の生活はもちろんのこと、本市を訪れる観光客の方々の安全も確保していかなければならないことは十分認識いたしております。
また、議員から、金華山のイノシシ対策につきまして、しばしば御相談をいただいておりました経緯もございます。
そこで、本年2月16日からの2カ月間を第1次捕獲強化期間として、金華山とそれに連なる山々全域を対象に同時期にわなを仕掛け、集中的に捕獲する対策を岐阜市猟友会の御協力を得て実施しました。その後、第2次、そして、現在、第3次目の捕獲期間中となっております。なお、この間の捕獲実績は22頭でございます。
今後の対策でございますが、市民の皆様の貴重な財産である金華山を保全するとともに、周辺住民の皆様や金華山にお越しになる方々の安全を守るため、現在実施している対策を当分の間、粘り強く継続し、さらなるイノシシの個体数の減少に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〔私語する者多し〕
◯議長(林 政安君) 教育長、安藤征治君。
〔私語する者多し〕
〔安藤征治君登壇〕
◯教育長(安藤征治君) 学校における遊具の設置基準についての御質問にお答えいたします。
学校の遊具に関しましては、平成20年8月の国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」の改訂に伴いまして、市内各小中学校の遊具について、施設台帳を整備し、点検結果及び修繕履歴などを記録するとともに、専門業者による年1回の遊具の定期点検や、教職員による日常点検及び児童生徒への安全指導の実施等、安全性の確保に努めているところでございます。
そこで、1点目の、学校遊具の撤去及び設置の状況についてでございます。
遊具の撤去に当たりましては、専門業者による点検結果、利用状況、必要性等を勘案し、学校と調整を図りながら実施をいたしております。劣化あるいは破損した遊具のうち、修繕が可能なものについては修繕をし、修繕できないもの、また、必要性が薄いものについては撤去をしております。
ここ3年間に小学校においては、タイヤブランコ1基、ブランコ3基、
〔私語する者あり〕
回転ジム4基、ジャングルジム3基、登り棒1基、滑り台2基等の遊具の撤去を行いました。これらの遊具については、御指摘のとおり、現在のところ新たに設置をいたしておりません。
次に、学校遊具の設置基準についてでございますが、学校遊具といいましても、体力づくりや運動能力の発達のための教育的見地から設置しているもの、あるいは友達と遊ぶ娯楽性の高いものなど、さまざまございまして、グラウンドの広さも学校によりまちまちであるために、一定の設置基準を設けることには無理がございまして、学校遊具の設置に当たっての一定の基準は、現在のところ設けてはおりません。
今後も学校遊具の設置に当たりましては、学校側の要望をもとに、安全性の確保を最優先とし、そのほかグラウンドの広さ、地域性、設置目的、遊具の性格等、さまざまな角度から検討をしてまいりたいと考えております。
なお、議員御指摘の最低限の基準については、学校体育、児童の健康づくりの面から、他都市の状況なども調査をし、研究をしてまいりたいと思います。
共同調理場に係る御質問でございます。
まず、境川中学校の共同調理場は、岐阜市が設置をいたします最初の共同調理場でございまして、今後の共同調理場の設置のモデルになるものと考えております。
1点目の、建設工期がおくれていることにつきましては、今後の共同調理場を設置するに当たりましての設計、稼働後のシミュレーション、運用の仕方など、入念に検討するために時間を要したことも理由の1つでございます。
また、建設工事に関しまして、校舎の増改築事業と並行して工事を行うこととなったために、通学路などの生徒の動線ですとか、学校活動の時間帯を避けるなどに配慮した結果、生徒の安全確保を最優先させるために建設工期がおくれることになり、本年3月議会において繰り越しの手続をとらせていただいたところでございます。
工期のおくれにより生徒たちの給食に影響を及ぼすことがないように最善の努力をいたしておりますので、御理解いただきますようにお願いを申し上げます。
2点目の、共同調理場の今後の整備方針についてお答えをいたします。
共同調理場につきましては、平成8年の食中毒事故を受けまして、学校給食審議会に対し今後の学校給食のあり方を諮問し、平成10年に安全で衛生的な給食の提供を目的に、ドライシステムの給食センター方式が適当であるとの答申を受けました。
この答申をもとに検討した結果、大規模な用地確保の問題や事故発生時のリスク軽減のため、中学校通学区域を対象エリアとした小規模共同調理場の配置を基本とし、原則的に中学校の新築、改築等に合わせて学校の敷地内に整備を進めていく方針を平成19年に決定をしたものでございます。
現在その方針に従って進めているところでございますけれども、実際の共同調理場の建設を進める中で、かかる経費、必要面積、そして、敷地確保や建設地における用途地域の問題など、さまざまに当初予期し得なかった問題が明らかになってきていることも事実でございます。
議員がただいま御指摘いただきましたように、今後の方向性につきましては、境川中学校や仮称・南中学校の共同調理場での検証を行い、学校給食研究委員会などの意見も伺いながら、しっかりと研究し、見直すべきものは見直してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯議長(林 政安君) 都市防災部長兼消防長、鬼頭正司君。
〔鬼頭正司君登壇〕
◯都市防災部長兼消防長(鬼頭正司君) 2点の御質問についてお答えをいたします。
まず1点目の、林野火災についてでございますが、本市では、平成13年の4月に百々峰で発生した山火事で約8ヘクタールが焼失し、翌平成14年の4月には本市東部で発生した山火事により250ヘクタールが瞬く間に延焼拡大して焼失するなど、大規模な林野火災が発生いたしました。記憶に新しいところでございます。
これら2件の火災はいずれも4月に発生しておりますが、例年春先は空気が乾燥し、風も強いなどの気象条件に加え、落葉した枯れ葉が堆積し、延焼拡大しやすい状況となります。加えて、この時期は山登りや山菜とりをされる方たちもふえ、入山者も多くなり、たばこの火の不始末などから林野火災の発生の危険性が高い時期でもあります。
本市では、平成17年からことし5月末までの6年間に29件の林野火災が発生しており、そのうち春先に発生した火災は、全体の約60%に当たる17件であります。
特にことしに入ってからは、議員御発言のとおり、金華山一帯で多発した林野火災の一部は、発生時間帯と地域がおおむね同じで、いずれも火の気もないことなどから、不審火とも考えられます。このため消防車や防災行政無線により、通常実施している広報よりも巡回の回数をふやし、範囲を拡大して出火防止の広報を行い、入山者に対しての注意喚起を行ってまいりました。その結果、連続して発生していた林野火災も5月6日以降、発生はしていない状況であります。
今後とも林野火災防止対策の一環として、毎年2月末に実施しております林野火災総合防御訓練を通じての広報、また、各ボランティア団体、森林管理署等との連携による啓発活動の実施及び警察機関とも連携を強化し、取り組んでまいります。
次に、2点目の、住宅用火災警報器の設置義務化等についてでございますが、この住宅用火災警報器の設置は、全国で7年連続して毎年1,000人を超える人が犠牲になっていることから、焼死者を減らすために消防法の改正により義務化となりました。
義務化の時期につきましては、議員御発言のとおり、すべての住宅に設置の義務化まで1年を切ったわけでございます。
現在の普及率と罰則規定についてでございますが、まず、普及率につきましては、平成18年度から随時機会をとらえて継続的にアンケート調査を実施しておりますが、本年5月末の推計普及率は48.4%であり、まだまだ普及率が低いというのが実情でございます。
罰則につきましては、この警報器の設置が自己責任によるところが大であるという基本原則から、罰則はございません。
次に、高齢者の方などに対する取りつけ支援につきましては、昨年度から民生委員の方を通じて、地元消防団の協力を得て実施しており、現在までに6件の取りつけ支援を行ってまいりました。
いずれにしましても、普及率を高めるための取り組みといたしまして、本年6月から毎月1日に、防災行政無線を活用した設置促進の広報や、消防車両の側面に啓発用マグネットシールを張りつけて行う巡回広報の実施、また、住宅用火災警報器のゆるキャラ「住警器くん」を製作し、それを活用した広報活動も実施しているところでございます。
さらに、平日8時45分から17時30分まで、住宅用火災警報器の問い合わせホットラインを開設し、市民の皆様の問い合わせなどにも対応をしているところでございます。
今後とも、あらゆる機会をとらえて、市民の皆様に対して広く普及啓発に努め、住宅用火災警報器の設置を促進し、市民の安全、安心を図っていきたいと考えております。
以上でございます。
〔「議長、12番」と呼ぶ者あり〕
◯議長(林 政安君) 12番、松原和生君。
〔松原和生君登壇〕
◯12番(松原和生君) それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
要望と数点の再質問をさせていただきます。
まず初めに、岐阜と信長を結びつける濃姫の存在について。
先ほども申し上げましたけども、私は、歴史上のだれもが知る英雄で人気が高く、岐阜市に縁の深い信長を掲げたまちづくり、まちおこしへの取り組みについては大いに賛成をいたしております。ただ、時々耳にすると申し上げた、信長は普通尾張だろう、あるいは斎藤道三どうしちゃったの、こういう声にも、いや、岐阜は斎藤道三の縁のある濃姫がいるよと、それは信長の正室だったんだよ、こういう濃姫の存在を生かしていくことで、岐阜と信長の縁というのをしっかりと深めていければ、そういう思いで、そして、それがまた、全国にPRできればと、そういう思いで質問をいたしました。
御答弁にありましたように、信長と岐阜をつなぐキーパーソンと言える存在として上手に生かしていただきながら、信長のまち岐阜を全国に発信していくように取り組みを進めていただきたい。要望をいたします。
イノシシについてであります。
先ほど写真を理事者の皆さん方の方にはちょっとお見せしませんでしたので、──一応こんなのです。
〔松原和生君降壇後再登壇〕
◯12番(松原和生君) (続) ことしに入ってから22頭を捕獲していただいたと、こういうお話もありました。ありがとうございました。
先週、中日新聞さんが、これは多分、地方版ではなく発行の全域に届くような、そういう紙面に『岐阜のシンボル「困った」』という大見出しで、「金華山にもイノシシ急増 市が捕獲態勢強化」こんなような紙面で大きく取り上げられてもいます。金華山で捕獲するって、もちろん金華山で銃を撃つわけにはいきません。ちょっとやり方を聞いてみますと、まさに本当に原始人のような、そういうとり方になるんですけども、まず、人が歩かない、けども、イノシシが通る、そういう道を選びまして、そこに穴を少し掘る。そこに、ロープをこう足をひっかけるロープを木に結びつけてわなにしておく。そこの穴にイノシシが足を入れた瞬間にそのロープがきゅんと締まってもう外れない。こういう捕獲の仕方でその22頭をとっていただいたということだそうです。
本当に御協力をお願いしております猟友会の皆様方にはお礼を申し上げたいというふうに思います。本当にお疲れさまでございますが、引き続きどうぞよろしくお願いをいたします。早く以前の金華山に戻ることを願いつつ、要望といたします。
次に、遊具の話です。
やはり子どもが学校生活を送る上で最低限必要な、そういう遊具というのの種類はあると思います。学校体育、児童の健康づくりの面から、他都市などの状況なども踏まえて調査したいということでした。
全部、すべての点検に基づく撤去についてはこれが一段落したところだと思いますので、遊具がたくさんあればあるほど子どもは喜ぶでしょうが、そこは予算には限りがある中であろうかと思います。まずは最低限必要なものまでがなくなっていないかどうかをよく考えていただきますよう今後の学校遊具のあり方について要望をいたします。
金華山の林野火災についてであります。
巡回や広報など、消防並びに地域の消防団の皆様の御努力には敬意を表します。しかし、不審火という可能性があるということになると、これは消防の力では限界があるわけであります。まちなかで放火防止という対策方法でよく言われることは、家の周りに燃えやすいものを置かないようにしましょう、こういうことがよく言われるわけですが、山の中ということになりますと、これは燃えやすいものというものは探せばたくさんあるわけでありまして、どうぞ御答弁のように、警察など関係当局との連携も強化して頑張っていただきたいと思います。
消防車や防災無線のスピーカー、マイクで実施している広報ですけども、山の中まで、特に山の上の方の中までは、なかなか届きません。
そこで、1点、再質問をいたします。
下からの、この広報の叫びでは届かない中、金華山の中腹などに防災無線の子局を設け、広報に活用したら効果的であろうかと思いますが、そうしたお考えについて都市防災部長兼消防長にお伺いをいたします。
次に、住宅用火災警報器の設置義務化の質問についてであります。
推定普及率が48.4%ということで、これは決して高いという数字とは言えないというふうに思います。何よりも大切な自分の命、愛する家族の命を守ってくれるものとして、決して高い値段のものではないというふうに思います。市民の皆さんには、そういう点で、どうか面倒くさがらずに、値段が高いと、こういうことではないと思いますので、面倒くさがらずに買って取りつけていただきますようお願いをいたします。
罰則という規定はないそうであります。それでは、罰則はないんですけども、何かいいことというのはないのかなあと思いまして、ちょっと調べてみました。
例えばですけども、自動車保険に加入をしてますと、ゴールド免許という人は事故を起こす可能性が少ないということで安くなったり、生命保険だと、たばこを吸わない人はやっぱり命がなかなか──つまり長生きができるということで割引になったり、こういうこともあるわけで、じゃあ住宅用火災警報器をつけると、命が守られる、燃え広がる火災の被害も小さく済む、生命保険や火災保険が割引になってもいいような気がしますけども、これはないということですが、今のは例え話ですけども、そういうような動機づけになるお得な話なども、これは岐阜市が単独で考えられる話ではないかもしれませんが、提案していくのも1つの手かもしれないというふうに思います。
1点、さらなる取り組みについて再質問をしたいと思います。
やっぱり助かった、こういう話を人から聞く、そういう話を、成功例を聞くというのは、人間の動機づけとして効果があると思います。住宅用火災警報器をつけていたからこそ私は助かったという事例が、この間、岐阜市内でも発生している、そういうはずだと思います。そういった声を把握しているのかどうか、また、それを伝え広めることで意識を持ってもらう、そうした取り組みが効果的ではないかと思いますが、そのお考えについて、これも都市防災部長兼消防長に再質問をいたします。
最後に、小規模共同調理場方式のわかってきた問題点についてであります。
市内22ですかね、すべての中学校、すべての皆さん方、すべての地元になる中学校の運動場などを大きく切り取って、中央青少年会館ぐらいの面積、これを皆さんの中学校から大きく切り取って、そこに給食工場をつくっていくって、こういう構想になるわけでして、これはかなり無理があるということがわかってきたんだろうというふうに思います。じきにその壁にぶつかることが見えてきている、そういう気がします。
3年前に小学校を含めてすべての学校に給食室を残すことを望んだこの私が、完全な工場扱いならば別である、そして、子どもたちの空間を大きく減らしてまでも行うのであれば別の話である、現状を見る中で考え方を修正をしました。進みながら、よりよい方向があれば変化を加えていくことは必要であります。
例えば、例に挙げた仮称・南中学校に小規模共同調理場をつくった後、旧市内地区のための大規模な調理場を、これも例に挙げた、例えば、岐陽の跡地ですとか、こういうところにつくるとしたら二重投資でありますし、つくらなければ、子どもたちが市内の平均より狭い学校の敷地面積、こういったものも広く使うことができる、こういうことやりまして、皆がいい話になるわけでありますが、この学校の設計図は仮称・南中設置準備委員会で話し合いをしてきた、そういう経緯に基づいたものではありますが、小規模共同調理場を絶対入れなければいけない、こういう前提であったわけでして、これがなしならばと言われれば別の答えもまた導かれる可能性もあろうかと思います。
後でしまったと言われないように、見直すべきは見直す、こういう必要もあると、こういうような御答弁でしたが、全体像の、この市内の給食そのものの全体像の再検討を進めていただき、間に合えばこの仮称・南中についても余分なのをつくってしまったと後で後悔しないように、急ぎ再検討も進めていただければと強く要望を申し上げます。
以上で私の2回目の質問を終わります。
◯議長(林 政安君) 都市防災部長兼消防長、鬼頭正司君。
〔鬼頭正司君登壇〕
◯都市防災部長兼消防長(鬼頭正司君) 2点の再質問についてお答えをいたします。
まず1点目の、金華山への入山者に対してお知らせができるように、金華山内に防災行政無線の子局の設置が可能かどうかについてでございますが、これまで子局の増設を進め、現在、岐阜市内には415本の子局が設置されております。
この子局は、屋外にいる市民の方たちに対し重要な情報を届けるためにあるものでございまして、金華山一帯への入山者に対しても設置ができれば、より効果があるものと考えております。
岐阜市のシンボルでもある金華山の保護と入山者への重要な広報をといった観点から、関係機関と調査検討をしてまいりたいと考えております。
2点目の、住宅用火災警報器の奏功事例につきましてはこれまで6件の事例がございますが、重立ったものといたしまして、共同住宅において、住民の方が外出し、留守中に出火した事例がございます。このときは、隣の方と下の階の住民の方が「火事です。火事です。」という音声に気づき、音声が出ている室内を確認した際、炎が見えたために119番通報を行うとともに、消火器を使用しての初期消火により、被害を最小限にとどめた事例がございます。
また、ほかの事例では、住宅の2階で子どもがライターで火遊びをしていて火災となり、住宅用火災警報器の作動音に1階にいた母親が気づき、子どもを連れて外に避難するとともに、119番通報をしたというものです。幸いにして2人ともけがもなく、被害を最小限にとどめることができた事例ですが、このような奏功事例が徐々にふえております。
消防本部といたしましても、職員が奏功事例を講習会や研修会等を通じて広く市民に伝え、この住宅用火災警報器を設置していたおかげで、自分の命や大切な家族の命を守ることができたとなるように、今後も設置率100%を目指して広報に努めてまいります。
以上でございます。
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